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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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ジョン・ハットンJohn Hutton『偶然の犯罪』Accidental crimes


『偶然の犯罪』Accidental crimes
訳:秋津知子
ハヤカワ文庫
平成24年5月11日読了
リアルと言えばリアルこの上ない作品。
殺人事件への情報提供を警察に求められた主人公は、少々外聞の悪い行動を話したくないのと、自分の話など重要ではあるまいとの勝手な判断で些細な嘘をつきます。その結果、思いも寄らぬ災厄が…という話ですが、彼が嘘をつく動機やその結果見まわれる災厄までがリアルなんですよね。
娯楽として楽しむにはこのリアルさが両刃の剣で、例えば職場の人間関係やら主導権争い、妻の(不愉快な)交友関係などが煩わしいというか判り難い。
思うにもう少し人数を削るなりそれぞれがクッキリ描けていればノレたと思うんですけどね。多少の誇張も加えたりして。まぁ主人公も含めて互いに相手が不愉快な存在ってのは面白いんですけどね、ある意味それもまたリアルか。
出だしは良い感じだったんですけどね。それぞれの職場(無能な上司に卑劣な同僚、そして生意気な若僧)や家庭(…)で孤立してしまう中年男が二人。片や殺人事件を捜査する部長刑事、一方は泥沼にはまる主人公。果たして運命の糸は…なんて期待してたんですが。
ちなみにタイトルの意味はラストに判るのですが、その頃には乗り遅れてました。残念。
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デイヴィッド・K・ハ―フォードDavid K.Harford『ヴェトナム戦場の殺人』Death in jungle


『ヴェトナム戦場の殺人』Death in jungle
訳:松本剛史
扶桑社ミステリー
平成24年5月22日読了
ベトナム戦争中の前線を舞台に、合衆国陸軍憲兵隊犯罪捜査官の活躍を描く…と言ってもミステリーとしてはイマイチという評価が多いのではありますまいか?狡知に長けた天才的犯罪者も出て来なけりゃ密室殺人も起きませんから(我ながら含みが有るなぁ)。
ただ舞台設定の珍しさが最大の魅力で有るか、というのも失礼。確かに手に取ったのはそれが理由ですが、やはり主人公の物静かな性格が読ませるのではないかと思います。
そう言えばかつてウィレム・デフォー主演の「サイゴン」という英会話が有りましたが、あんな感じで映画化…には地味か。

古川愛哲『江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民 365日の真実』


『江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民 365日の真実』
講談社+α新書
平成20年12月26日読了
藤沢周平の『用心棒日月抄』を読んでいる時に、偶然本書の生類憐れみの法の辺りを読みました。以前から「なにが忠臣蔵だよ」と反発していたので『用心棒…』も実は微妙でしたが、物語の核心に触れる同法についての件は膝を打つ思いでした。(既に知られていることのようですが)戦国時代の殺伐とした世相を落ち着かせた効果が有り、更に刑罰も言われている程に苛酷かつ多数ではないとか?
それだけに探して買った本書ですが、全体としてはイマイチデシタ。
江戸時代といっても250年から有り一口に言うのはいかがなものか?またネタが雑多に散らかっている気がして食い足りないというか…ま、僕の趣味とは違うと言うコトだけかも知れませんが。

プーシキンA.S.Pushkin『大尉の娘』Капитанская дочка


『大尉の娘』Капитанская дочка
訳:神西 清
岩波文庫
平成19年5月1日読了
思っていた以上に通俗的な冒険ありロマンスありの内容で、単純に面白かった(というのも変か?)。
知らなかった帝政ロシアにおけるプガチョーフの反乱という史実や、当時の風俗なども興味深く最後まで飽きさせない。最終的にカットされた部分も拾遺として掲載されているのだが、面白くは有るがなるほど無くても良い場面で成立過程が判りコレもまた面白い。
なによりプガチョーフのキャラクターも生き生きとしていて良かった。その他のキャラクターも同様で上手いよなぁと、なんか僕らしくも無く絶賛だね?
※なお今回僕が読んだのは昭和14年版で左上画像はその口絵ペローフ筆“プガチョーフの反乱(部分)”です。

プリーストリーJ.B.Priestley『夜の来訪者』An Inspector calls


『夜の来訪者』An Inspector calls
訳:安藤貞雄
岩波文庫
平成22年6月6日読了
学生時代にシェイクスピアやギリシャ悲劇などはかじりましたが、基本的に戯曲は苦手で敬遠していました。
そんな僕が本書を手に取ったのは“ご期待下さい”と言わんばかりの紹介文に挑発されたからで、ならば読んでみるべぇか?と思ったからでした。
で、結論を言うと成る程面白い!
確かに基本的には昔の作品ですが構成は文句無しですし、半分ナメていたドンデン返しも、そう来たか!と。本当にビックリさせられました…色々な意味で。
話が転がり出す前から引き込まれて読んでいたので、僕には合っていたようです。

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