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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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茅盾『子夜(真夜中)』


『子夜(真夜中)』
訳:小野忍・高田昭二
岩波文庫

平成18年11月4日読了
群像劇なので時に人物関係が判り辛く、個々の登場人物に関して印象がマチマチだったりするのが惜しい。もっと紙数が有れば…と残念。
それでも充分に面白く、ラストシーンは特に印象深い。社会に対する憤りのようなモノが感じられ黒澤明の作品(の一部)を観ているような興奮を覚えた。
皆さんにもお奨めしたいけど絶版だろうなぁコレ?
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平岩弓枝『御宿かわせみ』


『御宿かわせみ』
文春文庫
平成22年2月28日読了
愛読者も多い長寿シリーズですが初めて読みました。なにしろ以前は御宿(おんじゅく=千葉県の地名、念の為)の話かと思っていたくらいで予備知識無し。まぁ不要なんでしょうが。
一読して思ったのは人気が出るのも当然だと言うコトでした。確かに面白いです。純粋にミステリーの一形態としての捕物帳として読むと甘いところも有るように思われますし、ご都合主義的に先が読めるのもやや残念です(細かいコトを言えば最初にもう少し登場人物たちを紹介して欲しい)。
しかしなにより語り口が良い。ざっくりとした淡彩画を思わせる描写は魅力的で、しっとりとした読後感は心地よく、長く付き合いたくなりましょう。
ただねぇ…ちょいと仕上げが足りないように思いました。
ヒロインの性格描写が現代的なのはまぁ良いとしても、外来語がちょこっと入っているのはどうなんですかね。スパイとかトラブルなんて他に言いようがいくらでも有るでしょうに。
少なくとも当面は無いかな、僕は。

トニイ・ヒラーマンTony Hillerman『時を盗む者』A Thief of Time


『時を盗む者』A Thief of Time
訳:大庭忠男
ハヤカワ文庫
平成21年8月4日読了
このシリーズは何冊か読んでいるのですが、やっと読者となり得る年になったのかな、と思わされました。今までは乾いて平板な印象でしたが、荒涼とした景色を描きつつ細かい部分に色彩が散りばめられているのに気が付いたとでも言うべきでしょうか。
大人向けだったんだなぁ。
物語は失踪人探しと車両盗難事件の捜査から始まり、別々のモノだった二つが交錯した時に殺人事件へと発展します。この辺り無理がなく、また真相についても後出しがないのがミステリー初心者には優しい限り。でもミステリーと小さく括れないと思いますが。
願わくばシリーズ全作品を順番に読み直してみたいものです。せめて持っているモノだけでも。

ジャッグ・ヒギンズJack Higgins『嵐の眼』Eye Of The Storm


『嵐の眼』Eye Of The Storm
訳:黒原敏行
ハヤカワ文庫
平成19年1月2日読了
先日処刑されたサダム・フセイン元イラク大統領が悪役として顔を出します。本作の執筆時期(湾岸戦争時)では当然現役だったせいか、ホントにチョイ役なんですが。
また一度使った主人公を再使用した割に活躍が無かったり、敵役の描き方が徐々に“使い捨て”は惜しいと感じているようなものに変化していったり…と時間の無さを感じました。
多分元ネタのニュースが熱いうちにさせて発表しようとしたのが敗因かと思われます。
ところで初登場のショーン・ディロンはやはりロバート・カーライルに演じて欲しいのですが、このままでは難しいか?

アーサー・ヘイリーArthurHailey『ニュースキャスター』全二冊TheEveningNews


『ニュースキャスター』全二冊TheEveningNews
訳:永井淳
新潮文庫
平成21年7月13日読了
情報小説というジャンルの開拓者にして、まさに職人とでも言うべき作者らしい卒のない仕上がり。
ただしソレ以上でも以下でもありません。
冒頭の航空機事故のエピソードで登場人物だけでなくテレビ局の構成まで紹介してしまう辺り、さすがです。キャラクターも、その人間関係もやや類型化されており新鮮さには欠けますが逆に頭に入り易いのも確かで、読み進める邪魔になりません。またいきなり事件に行かずシッカリと準備が成されから入るのも手際が良く、安心して任せられます。
ただ個々の情報は面白いのですが、小説全体の構造は非常に退屈です。いや面白く読めるのですが伏線は全て見え見え、展開はお約束…まぁ元から期待する方が間違いなんですがね。
気になったのはFBIその他捜査機関がまるで機能していないコト。いくらそういう作品とは言え冷遇し過ぎじゃないかしらん?
また人質になった親子のアメリカ万歳的なところが…まぁコレも仕方ないか、作者自身アメリカ人だろうし(カナダじゃないよね?)。
ところで上巻329ページで「北京ダックに箸を伸ばす」と有りますが、アレって手じゃないと食べ辛いですよね?
我々の知る北京ダックとは別物なのかしらん、まさか画竜点睛を欠くとは思えないし…手で食べるのは僕だけだったりして。

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