『密漁者たち』Poachers
訳:伏見威蕃
創元コンテンポラリ
平成27年9月14日読了
面白い。粘りつくような泥の迫ってくる迫力は素晴らしい。
小説やら映画やらは本来娯楽なのだと思うのだが、そこにテーマが絡むと鬱陶しくなると思うのですよ。もちろん柱としてのテーマや主張は必要で、それがないと読み捨てられるだけの印象に残らない作品となるのだろうと思います。しかしそのバランスが難しいんではないか。
ただ作者の主張が全面に出て来るとそれはもう宣伝でしかないんじゃないか、更にそれが真面目なモノなら詰まらなくても我慢しろってのはねぇ…具体的に作品名は出しませんが。
本書はその点で娯楽でありながら苦みの強い、面白い作品です。娯楽小説として賞を受けている(MWA最優秀短編賞)のが不思議なくらいキツイ。
ショーン・ペンがジャック・ニコルソンと組んで映画化してくれないかなぁ…。
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