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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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ディック・フランシスDick Francis『反射』Reflex


『反射』Reflex
訳:菊池光
ハヤカワ文庫
平成24年10月2日読了
人物造形に関しては見事としか言い様が無く、本作でも同様。描きだしの上手さもまた然り。
既に死んでいる人物が最初はかなりの皮肉屋として扱われているのですが、やがて彼の別の側面が…という辺りが素晴らしい。僕は写真については全くの無知なのですが、段々に像が浮かんでくる辺りは現像をしている感じでしょうか。その辺り写真、カメラを扱っている本作に相応しいかと。
ただ残念なのは終盤で、少々コトが大きくなり過ぎたように感じました。作者自身の社会への関心が反映されているのかもしれませんが。
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堀江敏幸『めぐらし屋』


『めぐらし屋』
新潮文庫
平成24年10月11日読了
東京新聞夕刊の短いコラムで作者を知り、手にした一冊。チョイと探したりもしたのだが名前を失念していて出会えるまでに時間がかかった。
で、感想ですが。
非常に丁寧な作品で、僕のような雑食にして一見にはチと敷居が高い。なんとなく別の作品も、と思わせられなくもないのだが。思うに主人公の紹介が少ないのが僕にとっての難所なのだろう、違う作品なら、もう少し僕にも近い世界なら、と。
しかしなぁ。

ビル・S・バリンジャーBill S.Ballinger『歯と爪』The Tooth and the Nail


『歯と爪』The Tooth and the Nail
訳:大久保康雄
創元推理文庫
平成24年9月17日読了
衝撃的な結末が用意されています、もし途中(袋綴じされている個所まで)で読むのを止められるのなら返金いたします…と強気の本書ですが、それほどでも有りませんでした。
僕程度にでも前半で展開が読めてしまうのだから、この挑戦を受けて立った人間は多いのではないかしらん?結構な確率でアテラレテいるかと思います。
もっともそれでも楽しく読めるので実際に返金した人は少ないかと思いますけどね、出版社としてもシャレだろうしこちらも大人だし。
こんなコトしなくても充分に楽しめると思いますが。

本田靖春『誘拐』


『誘拐』
ちくま文庫
平成24年7月3日読了
面白さに驚いた、久々に徹夜をしてしまったくらいです。
事件そのものの劇的な解決は知られているかと思いますが、他に捜査の散らかりぶりなどがジリジリと迫ります。多少の土地勘も有る(つもりな)ので余計にですが。
また構成も見事で、事件の発端やそれ以前を描いている賞の次にいきなり関係者の証言が出て来るなどは斬新かつ劇的。更に真相を最後にサラリと触れただけなのもどぎつくなくて良く、センセーショナルな刺激でごまかしていない姿勢が下品にならずに済んでいます。
ただ違和感を覚えた点も幾つか。
まず犯人が獄中から参加した短歌結社の代表がその改悛の情を伝え死刑に異議を唱えたと紹介していますが、被害者と同じ年頃の子供が居る身としてはふざけるなと腹が立つ。コレなどは取材の“し過ぎ”によるストックホルム症候群の一種ではないか?
また警察発表に引きずられた新聞についても批判が足りないのではないかしらん。まぁ著者も元々が新聞記者だから多少の言い訳は仕方有りますまいが。

平岩弓枝『風子』


『風子』
新潮文庫
平成24年4月22日読了
悪くはない、が好きにもなれない。
定食に例えると味に不満は無いものの、ご飯や味噌汁、おかずなどの配分がトンチンカン(少なくとも僕の望みとは)。アチラの食べさせたいモノとコチラの食べたいモノのズレはいかんともし難い。
それにしても主人公風子とその恋人となる青年のキャラクターの薄いコト…特に風子はご都合に合わせて性格が変わっているように思えてしまう。
まぁ周囲の大人がキッチリしているので救われているとは言えるが。

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