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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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リチャード・プライス Richard Price『フリーダムランド』Freedomland


『フリーダムランド』全二冊Freedomland
訳:白石朗

文春文庫
平成19年6月29日読了
創作に選択は付き物であり、二兎を追うもの…の諺は洋の東西を問わない筈。本作はまさにその典型で、結論としてナニが言いたいのか判らないまま終わってしまっている。なんだか全てを細かく描こうとして、塵を積んで山を作っただけのよう。
カージャック事件から発展した誘拐事件を追う刑事とスクープを追う女性新聞記者を、む各章毎に交互に主軸として物語を展開させています。しかしコレが諸悪の根源で、スリラーとしてならいざ知らず様々なテーマを扱うには接眼的で、全体が見渡し辛い。いっそのコトもっと多数の登場人物を主軸にした方が物語に厚みが出たろうし、判り易く即ち訴える力が有ったと思うんだけどなぁ。
部分的には印象的な場面やエピソードも有るので勿体無いと言うのが感想です。
著者は大学で創作の教師をしているそうですが、作品は反面教師ですかね(下手な皮肉だなぁ)。
【関連作品】
『フリーダムランド』監督ジョー・ロス2005年アメリカ
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ブライアン・フリーマントルBrianFreemantle『終りなき復讐』The Bearpit


『終りなき復讐』The Bearpit
訳:染田屋茂
新潮文庫
平成21年2月4日読了
タイトルは読者に対してなんですかね、作者に復讐されるような恨みを買った覚えは無いんですけど。
それはともかく。
とにかく寂しい…の一語に尽きました、あぁこれがあのフリーマントルの成れの果てか?と。とにかく長い、そしてダルい。意外な展開がまるで無く読みながらソレを期待するコトすら出来ない。
ラスト近くに多少、かつての切れの片鱗が見られますがそれも残照に過ぎません。新作を読むなら旧作を読み返した方が幸せなんだろうなぁ、寂しい限りですが。

J.F.フリードマンJ.F.Freedman『第一級謀殺容疑』Against The Wind


『第一級謀殺容疑』全二冊Against The Wind
訳:二宮磬
新潮文庫
平成21年8月20日読了
個人的には大いに楽しめましたが、万人向けかというと疑問です。いやもっと否定的かな。一番のポイントは個性の強い主人公と付き合えるか否か。合わないヒトには粗ばかり目立って不快なんじゃないか知らん。
裏表紙の粗筋紹介から適当にスルスルと外れながら進んでいく辺りは嬉しい“裏切り”でした。また物語の中心となった事件そのもののと無関係な(多分映画化されたら真っ先に削除されるだろう)エピソードにより、説得力と現実味を増しています。この辺りが個人的には非常に好みなんですけどね、セッカチに読もうとすると邪魔なんだろうなぁ。
誰かにお勧めしたいけど、誰に勧めて良いか迷う作品では有りました。

ディック・フランシス Dick Francis『追込』In the frame


『追込』In the frame
訳:菊池光
ハヤカワ文庫
平成23年12月12日読了
さすがディック・フランシス!という感じです。折り目正しいとでも言いましょうか。
開巻劈頭の見事さと、主人公(と言うか、今回は従兄ですが)に災厄が降りかかる導入部。そして徐々に現れてくる疑惑…と展開はじっくりと進みます。終盤には主人公が手の内を隠して“一発勝負”に出るのですが、この辺りはミステリーのお楽しみの一つであろう作者との真相暴きの知恵比べでもあり、冒険小説ならではの俺ならどうする?な臨場感も有ります。
前半の展開がゆっくりと進むおかげで自立した主人公の人柄や魅力的なわき役たちに馴染めるのもナニヨリ。
解説に一つ付き合うなら本作には色々な夫婦の姿が出て来ます。ただなぁ、主人公が渦中に飛び込むきっかけとなった従兄夫婦は少し理想的過ぎないか…いや、既婚者としては地雷を踏みそうな発言ですが。

ディック・フランシス Dick Francis


『骨折』Bonecrack
訳:菊池光
ハヤカワ文庫
平成23年2月4日読了
読み始めはなんだか思っていたのと違いどうなることかと思ったのですが、しばらくするとペースになれました。もっとも作者を信頼しているので特別に不安にもなりませんでしたが。
ミステリーと言えば言えるでしょうが、むしろそういう要素を含んだ…と言うべきで、テーマとしては支配的な父親と息子とでも言うべきでしょうか。
それにしても最初の印象がムチャクチャ悪い敵役ですら、最後は哀れに思わせられるのだから筆力は素晴らしい…と言うか、僕が老けたのかな?

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