
『フリーダムランド』全二冊Freedomland
訳:白石朗
文春文庫
平成19年6月29日読了
創作に選択は付き物であり、二兎を追うもの…の諺は洋の東西を問わない筈。本作はまさにその典型で、結論としてナニが言いたいのか判らないまま終わってしまっている。なんだか全てを細かく描こうとして、塵を積んで山を作っただけのよう。
カージャック事件から発展した誘拐事件を追う刑事とスクープを追う女性新聞記者を、む各章毎に交互に主軸として物語を展開させています。しかしコレが諸悪の根源で、スリラーとしてならいざ知らず様々なテーマを扱うには接眼的で、全体が見渡し辛い。いっそのコトもっと多数の登場人物を主軸にした方が物語に厚みが出たろうし、判り易く即ち訴える力が有ったと思うんだけどなぁ。
部分的には印象的な場面やエピソードも有るので勿体無いと言うのが感想です。
著者は大学で創作の教師をしているそうですが、作品は反面教師ですかね(下手な皮肉だなぁ)。
【関連作品】
『フリーダムランド』監督ジョー・ロス2005年アメリカ
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