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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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ジェローム・K・ジェロームJerome Klapka Jerome『ボートの三人男』Three Men in a Boat,To Say Nothing of the Dog!


『ボートの三人男』Three Men in a Boat,To Say Nothing of the Dog!
訳:丸谷才一
中公文庫
平成23年6月6日読了
ガキの頃は本書のようなユウモア読み物を楽しめるような大人になりたいと思っていたものですが、実際に馬齢を重ねてオッサンになってみると…イヤハヤ。面白いコトは面白いのですが、ペースを掴んで彼らの惚け方に付き合えるようになった時には舟はゴールに着いていました。
ただそのままでは惜しいので気に入った個所を抜粋しておきます。
“なんと多くの人が、旅を楽しくするために必要だと考えて無用のがくたをボートにつめこみ、みずからを危険にさらしていることだろうか。”(36ページ)
“ああ、これが人生なのだ。そしてわれわれ人間は、刈りとられ炉に入れられ焼かれる、草のような存在にすぎないのである。”(79ページ)
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セバスチアン・ジャプリゾSebastien Japrisot『シンデレラの罠』Piege pour Cendrillon


『シンデレラの罠』Piege pour Cendrillon
訳:望月芳郎
創元推理文庫
平成23年5月1日読了
主役の“私”は事件の証人にして探偵役、しかも被害者であり更には犯人でもあり…と仕掛けが見事で面白い作品。しかし面白いコトは面白いのですが、なにより作者のお国柄やら執筆当時の時代臭が濃厚で、それが僕にはチと合いませんでした。
いや、面白いんですけどね。僕とは合わなかったと言うだけで。
【追記】
改めて思い返すにほとんど内容を忘れていて我ながら愕然としていますが、過去からの警告で読むのは止めておこうかなどと考えています。まぁ気が変わるかもしれませんが。

P・D・ジェイムズ P.D.James『トゥモロー・ワールド』(『人類の子どもたち』改題)Tomorrow World


『トゥモロー・ワールド』(『人類の子どもたち』改題)Tomorrow World
訳:青木久恵
ハヤカワ文庫
平成19年7月24日読了
解説でも触れられていますが、映画化作品とは全くの別物でした。両方とも未鑑賞の場合は小説を先にされるコトをお薦めします。
で、本作品なのですがナンというか途中から始まって途中で終わっているような印象でした。別に起承転結がシッカリついていないと納得出来ない訳でもないし、ナニが不満と言うことも無いのですが…。
全体的に表現が抑制されているので映画の後だとやはりチと辛いかな、と。どうしても物語の背景が、一目瞭然の映画と違って書き込まれないと不足してしまい入り辛かったりしますし。
いや面白いんですけどね、でも…なぁ。
【関連作品】
『トゥモロー・ワールド』2006年/米英・監督:アルフォンソ・キュアロン

P・D・ジェイムズ P.D.James『策謀と欲望』Devices and Desires


『策謀と欲望』Devices and Desires
訳:青木久恵
ハヤカワ・ミステリ1559
平成19年6月10日読了
まさに「小説を読む」行為が楽しめる作品。
 ポケミスの一冊なのでミステリーだと思って読み始めたのですが、むしろミステリー的要素の強い文学作品と言って良いのではないでしょうか?あまり文学とかって分類は好きではないのですが。
確かに解説によると作者は〈ミステリの女王〉だそうですし、連続殺人鬼の凶行で物語りは幕を開け一つの殺人事件を中心に話は進みます。そして結末に至るまでに各登場人物個々の視点からなる多面的な描写で読者として事件の真実を推理する楽しみは有ります。
でも読後に残るのは手の込んだトリックの見事さとか結末の意外性などではなく、むしろ殺人事件が地域社会や人々に及ぼす影響についてであり、人生はそれ以前にもありそして以後も続くというコトでした。
蛇足ですが高校くらいのころに読んだ大岡昇平の『事件』を思い出しました。密室だアリバイだの知恵比べだけがミステリーではなく、“純文学”と娯楽は共存出来るのだと感動しましたっけ。

ヘンリー・ジェイムズHenryJames『ねじの回転』The Turn of the Screw


『ねじの回転』The Turn of the Screw
訳:蕗沢忠枝
新潮文庫
平成20年3月11日読了
高校時代に読んで訳が判らなかった…と言う印象しかなかったので、復習も兼ねて久々に読み返してみました。
家庭教師に行った先で待ち受けていたのは、男女の亡霊に狙われた幼い兄妹(文章が下手だな)…というのはさすがに覚えていましたが、ラストの意味が記憶と正反対でした。
カバー裏表紙の紹介によると作者は“心理主義小説の先駆者”なんだそうですが、なるほどという感じ。読解力の高い演出家の手による視覚的作品が観たくなりました。
ちなみに読み返した理由は他にも有って、某映画サイトでこの小説がニコール・キッドマン主演の『アザース』の元ネタ(の一つ)ではないか云々されていたので気になったんですよね。
で、どうだったかと言うと、違うんじゃないかなぁ?
田園の邸宅という舞台設定や幼い兄妹(映画では姉弟)と家庭教師(映画では母でもある)という人間関係、また見えないのに確かに同じ場所に居る“ナニモノか”という存在など道具立ては似ていますが。
【関連作品】
『アザース』確かにこの手のが好きなヒトには薦めて良いかも。

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