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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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トム・ロブ・スミスTom Rob Smith『グラーグ57』The secret speech


『グラーグ57』全2巻The secret speech
訳:田村俊樹
新潮文庫
平成24年3月31日読了
巷間の話題をさらった『チャイルド44』の続編ですが、個人的な興味としては次作と合わせて三部作として最初から考えていたのか否か。三作目まで読まないと推測も出来かねますが、「結果的に」かな?と。
ま、それはともかく。
前作以上にアクションが派手に、展開が激しくなっています。当然鬱陶しさも増している訳で、小説ならではの楽しみは逆に減っておりイマイチ。もっともスカした作風を気取るのに比べれば遥かにマシです…サービス精神の方向が違うようには思われますが。
長さの割に短い(説明し辛いですね)ので、むしろ映画にでもしたら宜しかろうと思います。費用は嵩みそうですがね。
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トム・ロブ・スミスTom Rob Smith『チャイルド44』Child44


『チャイルド44』全2冊Child44
訳:田口俊樹
新潮文庫
平成22年7月13日読了
美しい場面は多いし、飽きさせないような仕掛けを配置するのも上手い。その辺りは映画やTVドラマの脚本を手かげてきたという実績がモノを言っているのでしょうが、一方で肝心のここ一番で筆力不足を感じさせるのはその経歴故でしょうか?
残酷な言い方をすれば、一番観客や読者を惹きつける最大の力勝負の場面を役者や演出家、音楽その他のスタッフに委ねてしまっているから仕方が無いのでしょうが。まぁそれが脚本家でしょうし。
ただ面白いのは確かです、味付けなどに若さが出ているのが惜しいだけで。
ついでにもう一つだけ残念な点を挙げると、時代背景などについてかなり勉強したのでしょうがそれが悪い影響を与えています。つまり自分が知っていることは誰でも知っているのではないかと言うような錯覚に陥り、状況説明が逆に不足してしまうという罠にハマっています。…まぁ僕が無知なだけかも知れませんが。

J.M.スコットJ.M.Scotte『人魚とビスケット』Sea-wyfe and biscuit


『人魚とビスケット』Sea-wyfe and biscuit
訳:清水ふみ
創元推理文庫
平成233年20月日読了
最初はヒッチコックの『救命艇』のようなものを想像して読み始めたのですが、コレが更に面白かった!
是非にと誰かれ構わず薦めたくなるので内容は触れませんが、新聞の個人広告(コレは実話だと言いますが?)に始まり、その真相は…という興味から、海洋冒険譚や南の島での漂流物(あ、一緒か)、そしてミステリーへと盛り沢山ながら見事にブレンドされていて散漫ではありません。
なによりも娯楽だと思わせて、過ぎない程度に深刻なテーマまで…いや、素晴らしいです。忘れた頃にもう一度読みますかね。

子母沢寛『父子鷹』


『父子鷹』上下巻
新潮文庫
平成23年2月7日読了
悪くは無いが前後が欠けている印象で、どうしたもんだか?
勝小吉の自伝『夢酔独言』などのイメージからすると主人公の造形にはやや違和感を覚えたが、解説を読んで得心が言った。作者は影響を受けた祖父と、彼の体現していた旗本のイメージを勝小吉に託して表現したかったのだろう…と言われれば、史実を再現するのではなく読み物だと割り切れる。
ただなぁ、僕自身の先祖は農家(と商家)の出なので「この意地汚ぇ土百姓めらが」なんて啖呵を切られても面白くは無いんですけどね。
【関連本】
『夢酔独言-勝小吉自伝-』勝小吉:自伝ではほとんどヤクザ者です。面白いんですけどね、自虐なのかマジなのか?

ジャック・S・スコットJack S. Scott『浅すぎる墓』TheShallowGrave


『浅すぎる墓』TheShallowGrave
訳:秋津知子
ハヤカワポケットミステリ
平成20年6月25日読了
期待していたのとは全然別の流れでしたが、期待していたのとは全然別の面白さでした。
のどかな田園の美しい季節に起きた殺人事件が発端なのですが、(あえて書いてしまうと)それ以上の、所謂“ミステリ小説”な事件らしい事件は起きません。そして名探偵も颯爽と登場しないし、神を気取る知能犯も登場しません。ただ単純に警察が仕事をする、という話です。
それでも面白いんだよなぁ…どこが?と言われそうな紹介しか出来ないのが残念ですが。
ちなみに本書の帯ではジョイス・ポーターのドーヴァー主任警部シリーズの好敵手であると謳っていますが、個人的には同意しかねます。
人間の下劣さを描くのにこれでもか!とばかりに叩きつけるドーヴァーには怒りすら感じられ、ソレが高じてブラックな笑いに発展しているのであり確かに帯に言うようにギャグ漫画では有ります。しかし本書の場合はむしろ悲しみを湛えており、辛さを紛らわせる為のユーモアではないかしら?

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