忍者ブログ

守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

P・D・ジェイムズ P.D.James『策謀と欲望』Devices and Desires


『策謀と欲望』Devices and Desires
訳:青木久恵
ハヤカワ・ミステリ1559
平成19年6月10日読了
まさに「小説を読む」行為が楽しめる作品。
 ポケミスの一冊なのでミステリーだと思って読み始めたのですが、むしろミステリー的要素の強い文学作品と言って良いのではないでしょうか?あまり文学とかって分類は好きではないのですが。
確かに解説によると作者は〈ミステリの女王〉だそうですし、連続殺人鬼の凶行で物語りは幕を開け一つの殺人事件を中心に話は進みます。そして結末に至るまでに各登場人物個々の視点からなる多面的な描写で読者として事件の真実を推理する楽しみは有ります。
でも読後に残るのは手の込んだトリックの見事さとか結末の意外性などではなく、むしろ殺人事件が地域社会や人々に及ぼす影響についてであり、人生はそれ以前にもありそして以後も続くというコトでした。
蛇足ですが高校くらいのころに読んだ大岡昇平の『事件』を思い出しました。密室だアリバイだの知恵比べだけがミステリーではなく、“純文学”と娯楽は共存出来るのだと感動しましたっけ。
PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

カレンダー

01 2026/02 03
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

ブログ内検索

最新コメント

プロフィール

HN:
上総屋:飯田守和
性別:
非公開

フリーエリア

バーコード

P R