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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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司馬遼太郎『項羽と劉邦』


『項羽と劉邦』全三冊
新潮文庫
平成24年9月1日読了
ナニかと司馬遼太郎にケチを付ける僕ですが、それでも本書は面白かった。
例えば楚は現在のタイ族に近いのではないか、なんて聞くとそれだけでワクワクします。それまで全て“中国人”のイメージでしたが、考えたら漢民族のみとは限らないですしね。
それにしても宣伝文句と異なり勝者たる劉邦よりも項羽に同情的に思われます。いや親和に満ち満ちているかと…少なくとも僕は項羽に従って滅びたいと思うほどでした。
そういえばタイトルも項羽が先だ?
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シュペヴィエルJules Supervielle『海に住む少女』L'enfant de la haute mer


『海に住む少女』L'enfant de la haute mer
訳:永田千奈
光文社古典新訳文庫
平成24年6月27日読了
著者の名前を初めて知ったのは高橋葉介『真琴グッドバイ』の中ででした。その時はあまりにも葉介の作品世界に合っているのでフェイクかと思っていましたが、数年前に新聞でも目にして実在するのだと知りました。そして今回一読して感じたのは、葉介も好きなねだろうなぁと…今更ですが。
作品を紹介するならば…なんとも言いようが有りません。訳者もあとがきで魅力をどう紹介したものか困ってしまうと明かしている位ですから、僕が言えるのは読んで下さいだけでしょう。どれも短いしね。
好きなのはまず表題作。不思議な世界の情景を描写しているうちに切ない最後に至ります。そりゃ真琴ならずとも絵に描きたくなりましょう(冒頭参照)。
多分思春期の少女を描きドキっとさせられる「バイオリンの声の少女」と、早い展開に葉介を思い出す「足跡と沼」も印象的でした。

張平ZhangPing『凶犯』XiongFan


『凶犯』XiongFan
訳:荒岡啓子
新風舎文庫
平成20年12月8日読了
久しぶりに徹夜で読みそうになりました。いやページを閉じるのが辛いという経験は最近では珍しくソレだけ素晴らしいなと。
訳者の後書きによると翻訳後、出版社探しに梃子摺ったそうですが勿体無いなぁ。どうして手を出さなかったんだろう、こんなに面白いのに?と思ったのですが、半歩下がると当然かも知れません。
粗筋を話せば面白くはなかろうし(簡単過ぎるので省略)、また“仕掛け”は単純で最初の2章を読めば結末まで判ってしまいます。スレた読者を喜ばせるようなドンデン返しは有りません。パズル好きにはつまらんでしょうな、所謂サービス精神にも欠けるし。
ならば僕はナニに惹きつけられたか?
カッコつけて言えば心意気でしょう。
往年の黒澤作品を観るような、権力の腐敗や人間の堕落に対する怒りが伝わってきて腹の底から力が沸いてくる感じがするのです。『天国と地獄』では後頭部を殴られたような衝撃を感じたし、『悪い奴ほどよく眠る』を観た後は加藤武と一緒に絶叫したくなりましたが(迷惑な客だな…)、そのときと同じ感覚で、誰かに訴えたくなりました。
…って誰も相手が居ないのですが。

鈴木三重吉『小鳥の巣』


『小鳥の巣』
岩波文庫
平成18年11月15日読了
カット割りや省略、設定などが現代的で意外だったし面白かった。しかし全体としてはドーよ?鈴木三重吉ってこんなんか…と思いつつ読みましたが(ガキの頃に読んだ『古事記物語』とは別の顔でした)。
解説で安倍能成がダメ出ししているのが寸評みたいで面白い、こういうのって他に見ないなぁ。

スタインベックJohn Steinbeck『真珠』The Pearl


『真珠』The Pearl
訳:大門一男
角川文庫
平成22年7月12日読了
力強く映像的で美しかった。
メキシコの古い伝説に取材したと言うだけあって(文庫の紹介の段階で既に“…という”とある辺り怪しくないかとも思うが)、惹き付ける磁力は相当なもので、代表作であろう『エデンの東』より遥かに面白かったんだけどなぁ。世間的にはどうなんでしょう、まぁ他人との意見の相違なんか気にしないけど。

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