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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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『孫子』


『孫子』
訳注:金谷治
岩波文庫
平成20年7月27日読了
水墨画の創作に役立つような、示唆に富んだ含蓄の有るお言葉なんぞを期待して読んだのですが…甘かったッス。もちろん思想書とも言うべき内容であり、現代を生きる政治家、特に指導者と呼ばれる立場の人間は一読すべき内容であるとは思います。しかしなぁ…。
いや、悪いのは僕なんでけどね。
ちなみに武田の風林火山の元ネタ(と言うべきか?)が本書とは知りませんでした。引用すると…
 其疾如風 其徐如林 侵掠如火 不動如山
 難知如陰 動如雷震    (軍争篇第七)
ところで有名な「三十六計、逃げるに如かず」ですが、本書では見当たりませんでした。ホントに孫子なのかしらん??

【追記】
…と思って調べてみました。Wikipediaによると

概要
成立時期は不明であるが、大体5世紀までの故事を17世紀明末清初の時代に纏められた物だと言われている。
(略)
様々な時代の故事・教訓がちりばめられ、中国では兵法書として世界的に有名な『孫子』よりも民間において流通し、日常生活でも幅広く流用されている。
(略)
 なお、魏晋南北朝時代の宋の将軍檀道済は「三十六計逃げるに如かず」という故事でよく知られているが、檀道済の三十六計と『兵法三十六計』は直接の関わりはない。檀道済の三十六計がどのようなものであったかは不明である。

…だそうです。なんだやっぱり別物か。
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周恩来『十九歳の東京日記』


『十九歳の東京日記』
編:矢吹晋
訳:鈴木博
小学館文庫
平成20年4月18日読了
中華人民共和国“建国の母”とも言うべき周恩来が青年時代に日本に留学(しようと)していたのは知っていましたが、その滞在中の日記とは…ってんで飛びつきました。一読してみた感想としては、興味深いといえば興味深いのですが、ちょいと専門的と言うか史料的に過ぎたかなぁと思わなくも有りません。勉強し過ぎと言うべきか?
基本的に他人の日記なんて部分的にしか面白くはないのですから全文だとシンドいですわな、オマケに煩悶したりしている描写は少ないし。
実際には相当だったでしょうが。
なにしろ俊才の誉れ高い筈が日本語が出来ず受験に失敗、加えて祖国は存亡の危機にありその元凶が自分の居る日本。オマケに中国の実家は散々で…となれば、日記を書くどころじゃないか?
脚注が充実しているのですがちょいと細かいかなと。

城山三郎『秀吉と武吉 目を上げれば海』


『秀吉と武吉 目を上げれば海』
新潮文庫
平成19年12月19日読了
瀬戸内海で絶対的な力を誇った村上水軍の頭領・村上武吉が主人公なのですが、いきなり壮年で登場します。またタイトルの秀吉は豊臣秀吉ですが、滅多に顔を出しません。全体的に散漫で果たしてナニが言いたかったのやら?まるで知らないテーマなのでそれなりに興味深く読みましたが、食い足りない感じは否めないかなぁ…と。
もっと「読み物」に徹して主人公を接写するか、時代を描くべく離れるかすれば興味深い作品になったんじゃないかと思うと残念でなりません。
【関連作品】
・合わせて読んだ同時代を描いた作品はコチラ
『花落ちる 智将・明智光秀』笹沢左保
→本能寺の変を反逆する側から描いた作品。僕としては本書の信長像に説得力を感じました。
『反逆』遠藤周作
→松永久秀、荒木村重、明智光秀と続く信長への反逆の歴史と秀吉の“天下取り”まで。
『信長と秀吉と家康』池波正太郎
→ちょいと古臭いですが一応タイトルの通り三人について纏めています。
『逆軍の旗』藤沢周平
→光秀を生身の人間として描き、そのアヤフヤさが非常にリアルでした。

沈復『浮生六記 浮生夢のごとし』


『浮生六記 浮生夢のごとし』
訳:松枝夫
岩波文庫
平成21年6月3日読了
清朝末期の文人による回想記…とでも言うべきモノなんですが、訳のせいか非常に読み易く楽しめました。凝って入り組ませた訳でもないのでしょうが、しかし構成も立体的で素晴らしい。
まず最初に愛妻との思い出を語り、次にその妻と楽しんだ趣味についてと続きます。
三記でツキの無かった人生について、その漂泊の中で訪れた名所旧跡の感想が四記で語られているのですが直前に語られた悲しみが隠し味となり楽しいだけの話になっていません。
飾らない言葉で同時の生活振りが語られており、史料としても一読に値するのではないでしょうか?
この後に琉球紀行などが続いていたそうですが、紛失して現在は読めないんだそうな。ただでさえ機会が少ないのに、更に清朝の文人による幕末の琉球紀行って…読みたかったなぁ!
【関連作品】
『夢酔独言』
雰囲気はまるで違いますが、思うに任せて書いた面白さという点は同じです。…同じなのはホント、それだけですがね。

下川祐治『南の島の甲子園 八重山商工の夏』


『南の島の甲子園 八重山商工の夏』
双葉文庫
平成22年11月11日読了
まとまりに欠けて非常に読み辛かった。登場する人物についてもう少し丁寧に紹介して欲しいものだし、凝った小説のように語られている時間が行ったり来たりしているので判り辛い。更に言うとテーマもばらついた感があり、とても一冊にまとまった状態で読んでいるとは思えなかった。
もちろん知らなかった話が多々出て来るのは興味深いが、それくらい当然だと言えるだろう。わざわざプロが書いているんだから。
まぁ個人的な思い出が無ければ読まなかったかな(本書に登場する大嶺がマリーンズに指名された、ちょうどその秋に石垣島を旅行。商工横を車で通過したまさにその日にマリーンズ瀬戸山代表が同校を訪問していた)。

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