
『秀吉と武吉 目を上げれば海』
新潮文庫
平成19年12月19日読了
瀬戸内海で絶対的な力を誇った村上水軍の頭領・村上武吉が主人公なのですが、いきなり壮年で登場します。またタイトルの秀吉は豊臣秀吉ですが、滅多に顔を出しません。全体的に散漫で果たしてナニが言いたかったのやら?まるで知らないテーマなのでそれなりに興味深く読みましたが、食い足りない感じは否めないかなぁ…と。
もっと「読み物」に徹して主人公を接写するか、時代を描くべく離れるかすれば興味深い作品になったんじゃないかと思うと残念でなりません。
【関連作品】
・合わせて読んだ同時代を描いた作品はコチラ
『花落ちる 智将・明智光秀』笹沢左保
→本能寺の変を反逆する側から描いた作品。僕としては本書の信長像に説得力を感じました。
『反逆』遠藤周作
→松永久秀、荒木村重、明智光秀と続く信長への反逆の歴史と秀吉の“天下取り”まで。
『信長と秀吉と家康』池波正太郎
→ちょいと古臭いですが一応タイトルの通り三人について纏めています。
『逆軍の旗』藤沢周平
→光秀を生身の人間として描き、そのアヤフヤさが非常にリアルでした。
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