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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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海音寺潮五郎『孫子』


『孫子』
講談社文庫
平成24年6月20日読了
俗に「講釈士、見てきたような嘘を言い」と言いますが、本書はまさにその見事な例。自然の風物や合戦の様子は観ているようであり、時々作者が顔を出し自説を述べる辺りも…って、講談を見聞したコトが無いのですが。
それはともかく中国の歴史書を参考に稀代の兵法家である孫子二人が生き生きと描かれており、久々に睡魔と戦いました。大分ですが最後まで飽きさせません。
もっとも主人公二人についての史料が多くはないらしく、周囲の人物や国際情勢に関する記述も多いのですが、それが無知な僕には参考になりました。
また二人の晩年の穏やかさも読後感を良くしています。
【蛇足】
以前に「孫子の兵法」を読みましたが自分の理解の浅さを知りました。先に本書を読んでいたらと悔やまれます。
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北原亞以子『恋忘れ草』


『恋忘れ草』
文春文庫
平成24年5月26日読了
文学賞に畏れをなす訳ではないが、なるほど直木賞受賞も当然な作品集。読む楽しさを満喫出来ます。
なにより人物が見事で視点も一方的ではない。また無理に結末をつけようともしなければ過度に説明もしないのが粋です。
江戸のキャリアウーマンたちが主役である、とは作者の弁だそうですが現代の彼女たちよりしなやかでタフなんでしょうね。いや現代の彼女たちにはあまり知り合いが居ませんが。
唯一の不満は連作としたコト。確かに前話の主人公がチョイと名前を出しますが、構成としては連携していないので作者のお遊びというような位置付けで良かったんじゃないかしらん?もちろんバラではなく一冊に纏めて読むと違うんですが。

ケッセルJoseph Kessel『昼顔』Belle de jour


『昼顔』Belle de jour
訳:堀口大學
新潮文庫
平成24年5月25日読了
スケベ心からの発言と言われても否定はしないが、いずれにせよ肝心な場面が一切描かれていないので迫力不足は否めない。
それだけではなくヒロインの肉欲についてや、それを渇望する原因に関しても触れていないので正直退屈ですらある。
いっそのことポルノとして仕上げてしまったら傑作になったんじゃないか?そうする度胸が無かったのか、表現力に自信が持てなかったのか判らないが惜しいコトをした。もっともポルノとして傑作になっていたら広く読まれたかは推して知るべしだが。
映画化してしまえば原作(即ち本書)のようにお高くとまった観念的な言葉の羅列から解放されてよりテーマをしっかりと追究出来るのではないかしらん?とも思うが、映画化作品を未見なんでナンとも言えません。

栗田勇『花を旅する』


『花を旅する』
岩波新書
平成年10月25日読了
もとはラジオの深夜放送だそうですが、いかにもそのママでした。本に纏めるのならもう一工夫するべきなんじゃないでしょうか?

マーティン・クラリッジMarten Claridge『狂気のざわめき』Nobody's Fool


『狂気のざわめき』Nobody's Fool
訳:山本やよい
新潮文庫
平成23年2月17日読了
全体的に雑な印象はぬぐえないが、それでも面白かった。ただ舞台がスコットランドと言う点を除けば、それほど新鮮ではない内容なんですけどね。
個人的な好みで言うと、もっと登場人物たちの性格の悪さが前面に出てくると楽しかったかなぁと、そこが残念。
もう少し読み易くても…と思わなくもないが、そうすると大人しくなってしまうんだろう。難しいもんだな。新人だそうですから果たしてこの先どうなるのやら?無責任に心配しちゃうんだよね。

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