
『孫子』
講談社文庫
平成24年6月20日読了
俗に「講釈士、見てきたような嘘を言い」と言いますが、本書はまさにその見事な例。自然の風物や合戦の様子は観ているようであり、時々作者が顔を出し自説を述べる辺りも…って、講談を見聞したコトが無いのですが。
それはともかく中国の歴史書を参考に稀代の兵法家である孫子二人が生き生きと描かれており、久々に睡魔と戦いました。大分ですが最後まで飽きさせません。
もっとも主人公二人についての史料が多くはないらしく、周囲の人物や国際情勢に関する記述も多いのですが、それが無知な僕には参考になりました。
また二人の晩年の穏やかさも読後感を良くしています。
【蛇足】
以前に「孫子の兵法」を読みましたが自分の理解の浅さを知りました。先に本書を読んでいたらと悔やまれます。
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