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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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郭沫若『歴史小品』


『歴史小品』
訳:平岡武夫
岩波文庫
平成25年4月11日読了
よく知らないままに何故か項羽という人物には否定的な印象を持っていたのだが、本書収録の「項羽の自殺」を読んで大いに反転した。
司馬遼太郎の『項羽と劉邦』を読んでも思ったのだが、実は天下を取り損ねた項羽の方が好感を持てるんだよね、取り損ねたのが理由ではないと思うが。「賈長沙 痛哭す」と合わせて作者の熱を感じられて良かった。
ただ老子らを扱った前半の作品は、やや偶像破壊目的が露骨で悪趣味に感じた。
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『結婚十五の歓び』Les quinze joyes de mariage


『結婚十五の歓び』Les quinze joyes de mariage
訳:新倉俊一
岩波文庫
平成25年4月7日読了
“如何に女が賞をるか、そしてまたその罠に自らはまる男の哀れさよ”ってな本なのですが、面白く読めました。
中世フランスの作だそうですが、なるほどその時代に彼の地でなら有り得ようかと。かなり意地悪な筆ですがね。
身につまされずに読めるのは幸せ(なのか、無自覚なの)か。

北原亞以子『深川澪通り木戸番小屋』


『深川澪通り木戸番小屋』
講談社文庫
平成25年1月21日読了
人情、というとお涙頂戴の代名詞になりそうだが、違う意味での人情を描くのが上手い。即ち人の心情の描写が細やかにして諄くなく、非常に読ませる。
江戸に理想郷を求めるのでもなく、逆にその幻想を壊そうとするでもなく、江戸を隣町のように描いているのが読ませる所以か?
ただなぁ、謎として始まった主人公夫婦の過去は秘密のママが好みだった。
失望こそしないが、なんか昼の光の下で小皺を見せ付けられたみたいでねぇ…。

イーサン・ケイニンEthan Canin『宮殿泥棒』The Palace thief


『宮殿泥棒』The Palace thief
訳:柴田元幸
文春文庫
平成25年1月7日読了
古い歌に「誰もが自分の人生では主人公」というのが有りましたが、本書の主人公たちは解説に言うように他人の人生の引き立て役ばかりです。
少なくとも独立した主人公にしようと思う作家は希少でしょう。
ならばつまらないかと言うとそうではなく、非常に惹きつけられます…しんどいですが。
淡い期待と砂を噛むような失望を繰り返す脇役人生を送る人が大半であるコトを考えるとリアル過ぎて楽しくないとも言えますが、それだけに親近感を覚えます。静かな告白を聴いているような。
中編ばかりですが、出来れば時間を作って一度に読み終えるコトをお勧めします。じっくりと向き合う価値は有りますから。

神坂次郎『元禄御畳奉行の日記』


『元禄御畳奉行の日記』
中公文庫
平成24年12月30日読了
元禄時代を名古屋に生きた武士の日記を紹介した本書ですが、いやはや愉快に読みました。
特に序盤に於ける(日記の)筆者の軽薄さたるや「日本一シリーズ」に加えたいくらいです。
もっとも当時は皆そんなモノだったのかも知れませんが…呑気なもんだよなぁ。
しかし中盤以降は少々雑になっており残念。
古い本だし仕方ないのかもしれませんが、生類憐れみの令なぞについてもイマイチ納得が行かない。また時代背景についても序盤に説明して欲しいところです。
素材が面白いコトに異論は有りませんが、紹介者が一番楽しんじゃイカンだろうに。

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