
『料理人』The Cook
訳:一ノ瀬直二
カバーイラスト:杉村篤
ハヤカワ文庫
平成19年1月8日読了
タイトルが目に付いて何気なく手に取り、更に表紙に惹かれて購入。そのまま読み出したら意外と…という久々に楽しい経験をさせて頂きました。コレだから本屋通いは止められないのだなぁ。
さて具体的な場所や時間については一切説明が無いのですが、その辺りが逆にお伽噺的な雰囲気を醸し出し良い感じです。少し読めば20世紀以降とは直ぐに判るんですけどね、冷蔵庫とか記述が有るので。
ただ雰囲気としては先述の通りお伽噺か、ホフマンなど19世紀の不思議文学的(言い方がオカしくて恐縮)です。
願わくば料理についてもう少し具体的な記述が有ると、登場人物たちと同様に涎を流しつつ主人公の魔力に屈せたのですが…むしろ映画の方が良いのかもしれませんね。『バベットの晩餐会』なんか腹が減ったもの。
ただ映画化するなら最後にスッキリした“結末”を与えないとイカンかも知れませんが。