忍者ブログ

守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

マイケル・ギルバートMichaei Gilbert『捕虜収容所の死』Dwath In Captivity


『捕虜収容所の死』Dwath In Captivity
訳:石田善彦
創元推理文庫
平成21年11月7日読了
古き良き時代の名作映画を観たような感じ、というのが最初の読後感です。もちろん好感を持っての感想です。
作者の満足の為に読者に嫌悪感を強いるような悪役も出ず、下品と紙一重(時に行き過ぎが多い)の描写も有りません。まぁこの辺りは執筆が1952年という時代も有るかと思われますが。
また本作の売りの一つであろう「密室トリック」も所謂本格派の愛好家には反則気味でしょうが、逆にリアルで作品全体から浮いておらず妥当に思われます。
時にユーモアに満ちた早い場面展開は現代の読者にも合うでしょう。
ただ第二次大戦についての予備知識がないと少々掴み難い点が有るかと思います…って僕もですがね。
技巧に傾斜しきっていたり過激さに走り過ぎた昨今の作品に疲れた方にはお薦めの作品です。
PR

ドナルド・ギャスキンズ&ウィルトン・アールDonald Gaskins with Wilton Earle『死刑囚ピーウィーの告白 猟奇殺人犯が語る究極の真実』Final Truth The Autobiography of A Serial Killer


『死刑囚ピーウィーの告白 猟奇殺人犯が語る究極の真実』Final Truth The Autobiography of A Serial Killer
訳:滝井田周人
序文:コリン・ウィルソン
扶桑社ノンフィクション
平成22年5月31日読了
アメリカでも屈指の殺人鬼の自伝です。
一言で言うと見事なまでの鬼畜野郎で死刑が一回なんて足りないどころではありません。楽に死なせて良いのかよ?と。
猟奇的な犯行の詳細は端折ってありますが、それでも吐き気がするコト請け合いです…まぁ一般的には。
読み始めはウンザリとする酷い話に過ぎないのですが、困ったコトに中盤以降面白くなり始めます…僕にとっては、ですが。更に言うと逮捕前から死刑確定まではワクワクしたくらいです(露悪的でしょうがホントの話なんだよなぁ)。
読後の収穫としては僕にとっての爆笑コメディ映画『ありふれた事件』や『おれの中の殺人者』の人物描写が如何に真実味が有ったかと再認識出来たコトが有ります。更に言うとエルロイへの違和感の理由も見付かった気がします。
なんだかんだ言って“そういうヤツ”って居るんだなぁ。
“人権派”と自称されている高潔な諸兄はコレを読んでも死刑反対なんて言えますかねぇ。まぁハナから読まないか、読んでも狂信的な輩なら反対するでしょうね。
人格を疑われそうですが面白かったですね、まぁ“こういうヤツ”も居るってコトで。
【関連作品】
『おれの中の殺人者』

ロバート・キャンベルRobert Campbell『鉄道探偵ハッチ』Plugged Nickel


『鉄道探偵ハッチ』Plugged Nickel
訳:田口俊樹
文春文庫
平成23年8月14日読了
全体としてレトロな雰囲気で、悪くは無いんですが「たまにはね」という程度でしょうか。気分転換にはなりましたがもっとドロドロしたのが好きな僕にはやや品が良過ぎるかなと。もちろん良いんですけどね。
実際にシリーズ化されてはいるのですが、なんとなくシリーズの途中っぽいのが少し残念でした。

エーリッヒ・ケストナー Erich Kastner『雪の中の三人の男』


エーリッヒ・ケストナー Erich Kastner
『雪の中の三人の男』Drei M※anner im Schnee
aはウムラウトの意味です※
訳:小松太郎
創元推理文庫
平成19年1月24日読了
億万長者が貧乏人の振りをしてホテルに泊まろうとしたところ、ヒョンなことからホントに貧乏な青年が“貧乏の振りをした億万長者”に間違われ、本物の方は億万長者はホントに貧乏人として扱われ…という僕が下手に説明するとややこしい設定。
最初は「この設定だけで一冊もつのかなぁ」と不安でしたが、最後まで楽しく読めました。ラストの一行で最高に幸せにしてくれるんだから上手いなぁ。モノクロ時代のハリウッドで映画化されていないか知らん?
ただナンとなく悲しいのは、この後のドイツの運命を僕らは知っているからでしょう、果たしてあの時代を乗り切れたのか…。

エーリッヒ・ケストナー Erich Kastner『消え失せた密画』


エーリッヒ・ケストナー Erich Kastner
aはウムラウトの意味です※
『消え失せた密画』Die verschwundene Miniatur
訳:小松太郎
創元推理文庫
平成19年1月16日読了
暴力が嫌いな悪党に始まり、全体的に優しい作品で安心して読めた。登場人物のほとんどが善良(少なくとも悪党も憎めない)だからだろう。
確かに意外性の強いどんでん返しやスリル、サスペンスの類は欠けると言えるだろうが、補って余りある幸福感に溢れている。言うなればガッツリとした食事ではなく、上品な洋菓子とコーヒーのセットと言う感じでしょうかね?

カレンダー

01 2026/02 03
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

ブログ内検索

最新コメント

プロフィール

HN:
上総屋:飯田守和
性別:
非公開

フリーエリア

バーコード

P R