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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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アレックス・カーヴァAlexKava『こぼれる魂』The Soul Catcher


『こぼれる魂』The Soul Catcher
訳:新井ひろみ
MIRA文庫
平成23年10月18日読了
悪くはなくむしろ面白いのだが、しかし少々プロの技が鼻についてきた。そろそろ僕にとっては潮どきなのでしょう。
まず一つには(オッサンの偏見ですが)ハーレクイン臭が強くなって来たのが辛い。もちろん例外も有りましょうが10代の少年が惹かれるほどの50歳前後の美脚の持ち主ってどれだけリアリティが有るのかと?また出てくる男のキャラクターが女性読者にとって魅力的か日常的に周囲にいてウンザリさせられるアイツに似ているかの二極化が進んでいるのも気になります。この先どうなるのよ、と。
また作中で語られる枝葉のエピソードが実は肉付けだけではなく次回作への布石ともなっているのは上手いのですが、繰り返されているうちに読めてしまい興ざめしてしまいます。この辺りで乗れる読者は付いて行くのでしょうが…僕は降りようかと。
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ジョン・カッツェンバックJohn Katzenbach『旅行者』The Traveler


『旅行者』全2冊The Traveler
訳:堀内静子
ハヤカワ文庫
平成19年8月22日読了
宙ぶらりんで不安定なインしようがスッキリしない…というヒトも有るだろうが、僕としては心地良かった。心地良いと言うよりは魅力的に感じた、とでも言うべきか?
推理小説としての「逃げる犯人と追う捜査官」という図式には当てはまるのだが、「動機の追及と解明」やら「論理的な推理」というモノを期待するとハシゴを外されます。お手軽サスペンスに改悪しようとしたら相当な部分がカットされる筈ですが、そのカットされるであろう箇所こそが作者の書きたかった部分だろうし、面白さになっているかと思います。
ただ残念なのはエピローグが無いこと。
この事件(というか出来事)の後に、残された彼らがどう変ったか?が有ってこその、構成ではないかと思うのです。こんな言い方は抽象的ですが。

勝小吉『夢酔独言-勝小吉自伝』


『夢酔独言-勝小吉自伝-』
編訳:勝部真長
角川文庫
平成19年5月17日読了
江戸っ子の言葉遣い(現代語訳とは言え)が心地良く一気に読んだ。
とにかく不良人生そのもので、冒頭で
“おれほどの馬鹿な者は世の中にもあんまりあるめえと思う。だから、孫や曾孫のために、話して聞かせるが、よくよく「不法者」「馬鹿者」の戒めにするがいいぜ”
なんて言ってますが、回想していくうちに楽しくなってしまった気配が濃厚です。反省なんかして無いでしょ?と聞きたくなる感じ。
坂口安吾がその精神性の高さを絶賛し、訳者に言わせると無頼に生きざるを得ない時代の閉塞感などが感じられるそうですが、僕には残念ながらソコまで深く読み込めませんでした。残念、人生経験を積んで爺になったら読み返そうかと思います。
※画像は勝小吉自筆の「気心は謹慎」(部分)
【関連作品】
『氷川清話 付・勝海舟伝』勝海舟
『父子鷹』子母沢寛:ほとんど勝小吉伝ですが、ほとんど創作なんじゃないかしらん?

勝海舟『氷川清話 付・勝海舟伝』


『氷川清話 付・勝海舟伝』
編:勝部真長
角川文庫
平成19年5月22日読了
聞き書きを羅列しただけなので読み辛い。また父親と違い成功者としての発言だけに、やや大言壮語にも嫌味な感じがなくもない…こんなコトを言うと僻みっぽいですが。
ただ幾多の修羅場を乗り越えてきただけあって、発言には重いモノが有ります。もっとも交渉は気合だ…なんて言われても惰弱な僕は参考に出来ないのですが。
今回再読してみて面白かったのはむしろ付録の「勝海舟伝」の方でした。
例えば彼が江戸無血開城に奔走した背景に“幕府は公であるが、大政奉還をした徳川は私である。故にその後の戦闘は私闘である。私闘に市民を巻き込んではならない”なんて思想を持っていたとは思いもしませんでした。学生時代にこの辺りを読んでいたら歴史観もまた違っていたでしょうに、と残念。
※画像は勝海舟自筆の「咸臨丸」(部分)
【関連作品】
『夢酔独言-勝小吉自伝-』勝小吉

鴨志田穣『最後のアジアパー伝』


『最後のアジアパー伝』
+西原理恵子
講談社文庫
平成20年1月13日読了
最初は西原氏の漫画部分を立ち読みしていたのだが、通読しているうちに鴨志田氏の本文に魅せられていました。いや面白いです。
内容もですが、観察者としての視点ではなく中に入り込んだ人間の体験談なのが他とは違う要因かと。もっとも現地リポート、ではなく回想録に近いという執筆の時間差も有るのでしょうが。
本人そのつもりは無いのでしょうが泣ける話も有り、中にはそのまま映像が浮かんでくるものもありました。
ご冥福をお祈りします。

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