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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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パウル・ハイゼPaul Johann Ludwig von Heyse『改訳 片意地娘(ララビアータ)他三篇』


『改訳 片意地娘(ララビアータ)他三篇』
訳:関泰祐
岩波文庫
平成21年11月27日読了
うーん、これでノーベル文学賞か。
長年の作家活動に対するナンチャラカチャラだそうですが、それ程の作家には思えないなぁ。勿論たった4点だけで評価を下すのは無茶でしょうが、しかし無作為に選んだ訳ではないのでしょうから…それでもなぁ。
あまりお勧めは出来ないですね、誰も読まないか?
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E・W・ハイネE.W.Heine『ショート・ショート・ストーリー まさかの結末』Kinkerlitzchen


『ショート・ショート・ストーリー まさかの結末』Kinkerlitzchen
訳:松本みどり
扶桑社ミステリー
平成23年2月1日読了
思い付きだけで書き散らかしているというのが正直な感想で、味わいもナニも無い粗雑な読後感である。むしろ凄いだろうと得意気なのが鼻につく。
星新一の素晴らしいさが再認識出来たのだけは救いだが…それくらいは本書を読まなくてもなぁ?

クリストファー・バックリーChristopher Buckley『ニコチン・ウォーズ』Thank you for smoking


『ニコチン・ウォーズ』Thank you for smoking
訳:青木純子
創元推理文庫
平成19年7月19日読了
映画化作品公開に併せて文庫化した形跡が有る(誤解だったら申し訳ない)のだが、ならば表紙は映画の写真を使い改題しても良かったろうに…と残念。A.エッカートのイメージが見事に填まり過ぎて、表紙のイラストにはガッカリを通り越して不快感さえ
覚えてしまった。それにこのタイトル…どうなのよ?
作品はと言えば、可もなく不可もなし。
全体として映画化された作品の方がテンポも良く面白い。話の展開は両者別物なので好みの問題になり、多くは語らないが纏まっていたのはやはり映画だろう。また表現としては小説としての長所が生かされていない気がする。箸より短いラーメンが丼に山盛り出て来た感じで、ブツブツと細切れで充実感が無い。討論のシーンなどアッサリし過ぎていて創作するコトから逃げているとしか思えなかった。
割と長めの本なのだが食い足りないの一語に尽きる。
【関連作品】
『サンキュー・スモーキング』2006年/アメリカ・監督:ジェイソン・ライトマン

オノレ・ド・バルザックHonore de Balzac『知られざる傑作 他五篇』


『知られざる傑作 他五篇』
訳:水野亮
岩波文庫
平成21年8月3日読了
小説が「ロマン」と言われていた往事が偲ばれる作品集で、楽しく読めました。まぁその当時の作品なんですが。
特に表題作は発表当時は恋愛が主題だったものを後に画論を中心に大幅な加筆したそうで、ソレが絶妙な味わいを出しています。偶然か狙い通りかは文豪相手に素人の推測するところではありませんが。
絵に取り憑かれている男たちと現実を生きている女性の対比のようなモノが表されているなぁと。
病気小説としても読め…ないか?
他に僕が好きなのは「沙漠の情熱」で、ルソーの絵をイメージしながら読みました。

※正しくはHonoreのeの上に記号がついています※

エドワード・バンカーEdward Bunker『ストレートタイム』NoBeastSoFierce


『ストレートタイム』NoBeastSoFierce
訳:沢川進
角川文庫
平成20年5月17日読了
以前同著者による『ドッグ・イート・ドッグ』を読んで打ちのめされ、『ハイ・シエラ』で怒りに震えた僕ですが、本作の主人公にはチョイと微妙でした。
いや、絶対に面白いんですけどね。
※以下内容に触れるので未読の方は読了後に進んで下さい※
8年ぶりに出所したマックスは今度こそ更正しよう、せめて悪事には手を染めるまいと決意しているものの、社会はそう簡単に復帰を認めてくれない。思うように就職とて決まりません。
オマケに保護監察官やらは偏見に凝り固まったクソ野郎で、そりゃ主人公もキレるわなぁと同情…はチョイと難しいんですよね。本作では。
処女作だから仕方が無いのかもしれませんが、この辺りの展開がパターンな感じが否めないからなんでしょうか。
もっとも最後に明かされるように回想録として書かれているのだと考えれば、主人公の言い分である訳で、その辺り深読みした方が良かったのかも、と思えはしますが。
その後結局犯罪者に戻ったマックスは大きなヤマを当てた後に全国手配の包囲網の中を奇跡的に国外脱出を果たします。そして誰も自分を知らない、追ってこない土地で静かな生活(まさに小説の前半で求めていた)を手に入れますが、退屈してしまい再びアメリカに戻り“ゲーム”を始めることを決意する辺り、所詮はというかやはりというか。
最後に一つだけ苦言を呈するとチャンと校正はするべきです。“つきの”とか“白動車”ってナンナンダか?多分前者は“次の”後者は“自動車”なんでしょうが…特に後者はイタズラかと思えますが…しかしなぁ。

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