
『時を盗む者』A Thief of Time
訳:大庭忠男
ハヤカワ文庫
平成21年8月4日読了
このシリーズは何冊か読んでいるのですが、やっと読者となり得る年になったのかな、と思わされました。今までは乾いて平板な印象でしたが、荒涼とした景色を描きつつ細かい部分に色彩が散りばめられているのに気が付いたとでも言うべきでしょうか。
大人向けだったんだなぁ。
物語は失踪人探しと車両盗難事件の捜査から始まり、別々のモノだった二つが交錯した時に殺人事件へと発展します。この辺り無理がなく、また真相についても後出しがないのがミステリー初心者には優しい限り。でもミステリーと小さく括れないと思いますが。
願わくばシリーズ全作品を順番に読み直してみたいものです。せめて持っているモノだけでも。
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