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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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パトリック・ルエルPatrick Ruell『長く孤独な狙撃』The Long Kill


『長く孤独な狙撃』The Long Kill
訳:羽田詩津子
ハヤカワ・ミステリ
平成19年8月10日読了
レジナルド・ヒル名義でのダルジール警視シリーズのファンなので飛びついて読んだのですが、ちょいと畑違いかな?と思われました。
主人公は狙撃手…と言うか殺し屋なのですが、その“仕事”の場面についてそれほど執着心が無い様子なので、やや迫力に欠けます。もちろんあまりに詳しくやられると追い付かないのですが。恐らく最初に舞台設定ありきで作者の構想が始まったと思われるので仕方が無いか知らん。
ちなみにこの作品こそダニエル・クレイグ主演で映画化して欲しいんですが、どうですかね?
仕事の依頼から冒頭の狙撃に失敗するまでをモノクロのタイトルバックにして、音は機械音のみ。そして失敗直後に引退を決意して、狙撃場所から下山する道中で段々とカラーになり、鳥の声や川の音が聴こえてくる…なんて感じで(以下延々と続くので略)。
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マイケル・ルイスMicheal Lewis『マネー・ボール』Money Ball The Art of Winning An Unfear Game


『マネー・ボール』Money Ball The Art of Winning An Unfear Game
訳:中山宥
ランダムハウス講談社
平成20年4月1日読了
今を去ること数年前に本書の単行本を書店で見掛け、アスレチックスが如何にして年俸が3倍の球団(ヤンキースなど)と互角に戦えているのか?というテーマに興味を覚えました。そしてついに先日、文庫版を入手して一気に読みました。
で、感想なのですが一言で言って期待外れでした。
確かに著者の言うように「打率や打点、HR数などではなく出塁率と長打率を打者の評価基準にチームを構成する」というのは目新しく、かつソレが奏功しているのには驚かされます。その点は僕などに否定し得る筈もありません。また結果をいくら見せ付けられても否定し続け、旧来の自分たちの考え方を改めようとしない他球団のオーナーや球団関係者らを「社交クラブ」として著者は否定(軽蔑というべきでしょうね、読んでみると)していますが、気持ちは判ります。
ただねぇ…僕から見ると所詮は本書の主人公でアスレチックスGMであるビリー・ビーン氏もまた同じ穴の狢ではないかと思えてなりません。
つまり彼にとっては「勝利こそ全て」であり、選手はそのためのコマに過ぎません。
その為のチーム作りの方法が、資金をつぎ込んで打率やHR数の優れた選手をかき集めるのか、自分たちの手持ちの“ポンコツ”を他球団では相手にしないような“傷物”と交換して遣り繰りするか、の違いこそあれ即ち選手はモノなのです(※“”内は本文中で使われている言葉です)。
どうせ球場に行くからには勝ち試合が観たいのは当然ですが、果たして自分たちの応援している球団の選手がコロコロ入れ替わり名前を覚えるヒマすらない…なんてコトになったら行く気が失せないものか?
むしろ本当に目指すべきは、勝とうが負けようが観客動員数が抜きん出ているNPBのタイガースなどではないでしょうか?

ジョン・ル・カレJohn le Carre『死者にかかってきた電話』A Call for the Dead


ジョン・ル・カレJohn le Carre
eは本来、上にカンマがついています※
『死者にかかってきた電話』A Call for the Dead
訳:宇野利泰
ハヤカワ文庫
平成20年11月18日読了
エスピオナージュの新境地を開いた伝説的作品…と言うのは知っていたのですが、初めて読んで思ったのは、まるで推理小説のようだというコトでした。一読した方ならお判りのコトと思いますが、物語の発端から事件の発覚。そして主人公が片腕となる捜査員(本作では刑事)を得て独自に推理を進め、一度はミスリードするものの真相を解明し最後には犯人と対決。オチには事件全体の“絵解き”まで付いています。
こんなコトを言うと貶しているようですが、そうでは有りません。
想像するに新しいタイプの、自分の書きたいスパイ小説を書くのに手本が無い為かなり試行錯誤したのだろうなと、創成期の作品を読むよう(実際そうですが)で楽しめました。
読み易くした結果かも?なんて思ったりして。
実はスマイリーの登場するシリーズは他のモノを何作か読んでいたのですが、いずれも楽しめなかった記憶が有ります。しかし本作を読んで、改めて読み直してみようかと思いました。

ジョン・ル・カレJohn le Carre『寒い国から帰ってきたスパイ』The Spy Who Came In From The Cold


ジョン・ル・カレJohn le Carre
eは本来、上にカンマがついています※
『寒い国から帰ってきたスパイ』The Spy Who Came In From The Cold
訳:宇野利泰
ハヤカワ文庫
平成20年11月27日読了
今となってはスパイ小説の古典で、その名の通り文体(特に訳文)が古臭く、かつ見せ方が大人しい気もします。
面白いんですけどね。
初めて読んだ当時はガキだったのと『死者に…』を未読だったので勝手が掴めずただラストに衝撃を受けただけでしたが、改めて読むといろいろな登場人物にドラマが見られて興味深かったです。特にフィードラーのキャラクターが印象的でした。
ただ独立した作品というよりは一連の流れの中の一作として読む方が合う気がします。

魯迅『阿Q正伝・狂人日記 他十二篇(吶喊)』


『阿Q正伝・狂人日記 他十二篇(吶喊)』
訳:竹内好
岩波文庫
平成20年6月18日読了
中学の頃に一度読んでいた筈なのですが、当時は訳が判らなかった印象しか有りませんでした…バカだったんだなぁ。読もうという向上心だけは有ったんだろうけど。
改めて読んでみると面白かったです、単純に言って。まぁ製作当時の中国の状況、作者の思想的な背景や意図するところなど無知の極みで読んでいるので、隠喩の類に気が付かない浅い読みでしょうが。
難しい文学作品として意識しないで読むとそれなりに楽しいのではないか知らん?そう読むには少々サービスが足りない気がしなくもないですが。

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