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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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ギャリー・ロスGaryRoss『象と逃げた男』AtLarge


『象と逃げた男』AtLarge
訳:斉藤伯好
新潮文庫
平成21年1月4日読了
紹介を読むと非常に面白いんですけどね、なにしろ全米に指名手配された重窃盗犯が主人公のノンフィクション、しかも盗品はインド象二頭で、盗品と逃亡中…果たしてどうやって隠れていたのか、またどうなるのか?なんて気になるじゃないですか。
本書は廃業を決めた象使いの男が、売却相手の態度に腹を立てて象を取り返して逃亡した実際の事件について扱っているのですが、ホントかよと驚く内容です。まぁ現代のお伽噺とは行かないのですが。いや面白いんですけどね。
惜しむらくはもっと煮詰めるべきだったのではないか?
再現に重点を置いて淡々と描いても良かったと思いますが、ソレをするには突込みが足りないように思えました。また著者がリポーターとして顔を出しても良かったんじゃないか?インタビュアーとして関係者の言い分や回想を纏めるだけでも読み応えがある作品になったのではないか?と。
また翻訳もイマイチで、自分の知っているコトや興味のあるコトにだけ注釈を入れている感じで、読者にとっては決して親切なものではないようです。編集者の手は入っていないのか知らん?
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アンソニー・リチャードソンAnthony Richardson『戦場をかける犬』One man and his dog


『戦場をかける犬』One man and his dog
訳:藤原英司
文春文庫
平成19年6月25日読了
我が家にも犬がいたのですが、当時をアレコレと思い出しつつ読みました。訳者の前言にも有るのですが、“人間と犬の物語”としてではなく、ふたりの繋がりの物語として読むべきだろうと思われます。
実際に犬と暮らした経験の有る方ならお判りと思いますが、相手が人間の姿をして居ないだけで、友達としてのつながりは人間相手となんら変らないし、むしろ時として上回る。そんなコトを再認識させられました。
こういう本との出会いが有るのだから、やはり街の古書店は存在し続けて欲しいと思います。

バリー・リード Barry Reed『決断』The Choice


『決断』The Choice
訳:田中昌太郎
ハヤカワ文庫
平成21年6月16日読了
まるで少年マンガ雑誌に連載されていたかのような泥縄ぶりに驚かされます。しかも人気が無くて悪戦苦闘している作品のようで、ご丁寧に打ち切り最終回的なラストまで見事にハマってます。
とにかく次から次へと登場人物や仕掛けが出て来ますが、人物の書き分けは粗雑で薄っぺら。仕掛けについてもテキトーで最後には投げ捨てです。
『評決』のギャルビンを再度登場させるなら、前作とは逆の立場になった苦悩を掘り下げるか、敵役として使うべきだったんじゃないかしらん?
作者は弁護士が本業だった筈ですが、この作品は弁護出来ますかね…。

P.P.リード Piers Paul Read『生存者』Alive-The Story Of The Andes Survivours


『生存者』Alive-The Story Of The Andes Survivours
訳:永井淳
新潮文庫
平成19年1月11日読了
高校時代から興味を持ちつつ何故か読まずに来た本書をやっと読みました。果たして当時読んだ方が良かったのか、今で良かったのかは判りませんが、まぁ読んでよかったかな?と。
ただ無理な話でしょうが、事故後三十年を経た現在の視点から増補版で読みたかったのも確かです(一番の妄想だと吉村昭の筆で読みたかったんですが)。
事件が起きて直ぐくらいに当事者から直接話が聴けるのは取材としては最高の条件なのでしょうが、あまりに苛酷かつ凄惨だったこの出来事については逆効果だったように思えました。
生存者たちの今後の人生への影響や死亡者たちの遺族の感情を考えれば、極限状況下で剥き出しにされた人間の醜さ(または精神状態)などは描き辛い…というのは判ります。しかし一読者として無責任に言わせて貰うと、チと食い足りませんでした。

ロバート・リテルRobert Littell『目覚める殺し屋』Walking back the cat


『目覚める殺し屋』Walking back the cat
訳:雨沢泰
文春文庫
平成年9月26日読了
僕が求めているリテルでは無い作品。もっと不安感というか足元の落ち着かない雰囲気が好きなのですが、普通…というかナンというか?
正直に言うと不満で、果たしてこれらを先に読んでいたら他の作品に手を付けていたかというと甚だ疑問です。なんか読む度に「これは僕のリテルじゃない」という作品が増えてきて、むしろ“僕のリテル”は例外なのかと?
いや勝手な話ですが。

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