
『象と逃げた男』AtLarge
訳:斉藤伯好
新潮文庫
平成21年1月4日読了
紹介を読むと非常に面白いんですけどね、なにしろ全米に指名手配された重窃盗犯が主人公のノンフィクション、しかも盗品はインド象二頭で、盗品と逃亡中…果たしてどうやって隠れていたのか、またどうなるのか?なんて気になるじゃないですか。
本書は廃業を決めた象使いの男が、売却相手の態度に腹を立てて象を取り返して逃亡した実際の事件について扱っているのですが、ホントかよと驚く内容です。まぁ現代のお伽噺とは行かないのですが。いや面白いんですけどね。
惜しむらくはもっと煮詰めるべきだったのではないか?
再現に重点を置いて淡々と描いても良かったと思いますが、ソレをするには突込みが足りないように思えました。また著者がリポーターとして顔を出しても良かったんじゃないか?インタビュアーとして関係者の言い分や回想を纏めるだけでも読み応えがある作品になったのではないか?と。
また翻訳もイマイチで、自分の知っているコトや興味のあるコトにだけ注釈を入れている感じで、読者にとっては決して親切なものではないようです。編集者の手は入っていないのか知らん?
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