
『炎の証言』Origin and Cause
訳:桃井健司
扶桑社ミステリー
平成23年11月27日読了
例えば映画館でのチラシや予告編、またキャストの顔触れに惹かれて出掛けたコトは有りますまいか…いや、大抵の場合はそうでしょうが。その結果ヤラレタ経験は皆様お持ちと思いますが、本作もまさにソレです。
ぶつ切りに摘むなら楽しめますが、全体としては下手くそな編集のせいで残念な結果に終わってしまいました。
裁判や真犯人探しなどかなり盛り上がる筈が(読者もそれを期待するのではないかい?)、緩いのなんの。妙な過去形で書いているのが敗因で、現在進行形にすべきだったんじゃないかねぇと。
ちなみに訳者は某大新聞の元記者だそうで、なるほど文章が読み難い訳だと納得。ついでに言うと登場人物の兄弟姉妹の関係が、前半と後半で矛盾しています。それぞれの説明が登場人物のセリフとはいえ誤解するような設定の役割ではなく、brotherには兄と弟の別は無いそうですからコレは誤訳だろうかと思います。確認しないのかしらねぇ?また原文がおかしいのか主人公の年齢が何歳なのか混乱する箇所も有りますが、なによりの問題は「わたし」が自己紹介をしていないコトでしょう。
自分の話したい部分のみ饒舌で、最後まで他人行儀な為に乗り切れませんでした。