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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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コリン・デクスターColinDexter『カインの娘たち』TheDaughtersOfCain


『カインの娘たち』TheDaughtersOfCain
訳:大庭忠男
ハヤカワ・ポケットミステリ
平成20年7月6日読了
中途半端な印象が強く、果たしてこのような作品を“現代本格シリーズの最高峰”なんて言って良いのか知らん?…まぁどうでも良いんですけど。
単純に小説として読もうとすると登場人物の描写に深みというかコクが無い。シリーズ常連のキャラクターの場合は僕がお約束を知らないだけでしょうから(シラけつつも)諦めるとしても、その他もですからねぇ。特別に魅力が無い。また語り口もつまづく感じがしてスッキリしない。
更に謎解きパズルとしても判り辛くかつバレバレ(そういう組み立てなのですが)で、読んでいて先を急ぎたくなるような磁力が無い。
主人公の体調が甚だ不良な本作ですが、むしろ一番不調なのは作者では無いかと??
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ジェフリー・ディーヴァーJeffery Deaver『獣たちの庭園』Garsen Of Beasts


『獣たちの庭園』Garsen Of Beasts
訳:土屋晃
文春文庫
平成20年3月16日読了
裏表紙の紹介文によると著者は「どんでん返し職人」だそうですが、少なくとも本書に限っては名前負け。この程度で職人を語ってはイカンだろうとすら思います。まぁ作者の所為ではないのですが。
いきなり酷評するようですが全くの駄作という訳では有りません。興味深い登場人物も居ます、ただ残念ながら主人公ではないんですけどね。またベルリン五輪直前のドイツという舞台設定もきな臭くて興味をそそります。
ただ期待はアッサリと裏切られます。
最大の問題点は緊迫感を出そうとしたのでしょうか、物語を日数限定で描いている点です。その為に書き込みの足りない性急な展開になっています。そのくせ冗漫な印象を受けるんだよなぁ…なんでだろう?
変に才気走って勉強したコトを詰め込もうとしたりせず、また小手先のサービスに頼ったりしなければ面白くなったろうにと残念です。

立石義則『魔術師 三原脩と西鉄ライオンズ』


『魔術師 三原脩と西鉄ライオンズ』(全二冊)
小学館文庫
平成19年6月2日読了
著者は本来経済関係が専門だそうで、なるほど西鉄など親会社の経済状況やその社会背景を分析しているのは非常に面白い。今まで読んだ単純(または純粋)な野球関連の本ではなかったであろう視点で大変勉強になった。また丹念に史料に当たっているので2リーグ分裂に関しても判り易く、知らなかった事実を教わり興味深かった。
ただ残念ながら著者の関心が散らかっていて読後感はスッキリしない。
書きたかったのは人間・三原脩なのか、また西鉄ライオンズ時代を中心とした三原脩伝なのか?それとも副題の通り三原脩の率いたライオンズなのか?
それならばもっとピントの合った作品となっていたはずなのだが、惜しむらくはそれらに加えて三原が理想としたであろうプロ野球像(球団は独立採算で成立しており本社の勝手にされない、など)やジャイアンツ(筆者は頑なに“巨人軍”と書くのだが何故か?)ひいては読売との因縁について拘泥し過ぎている為に後半は読み辛い。特に大洋時代と西鉄の“黒い霧事件”に関しては「仕方が無いから書いている」という感じに受け取られ、やや不快ですらある。
特に現在のプロ野球の状態、特に問題点全て読売が根源であると言うのは単純に過ぎる気がする。
加えて言うとやや用語にも首を捻る点があり、もっと厳しい編集者が居てしかるべきではないか?例えば「ゴールド・スター(現、千葉ロッテ)」や「パシフィック(のちの大洋、現・横浜)」(上巻172ページ)はイカガナモノカ?
いずれも外れては居ないが正確と言うには大雑把に過ぎ、特に後者の場合は「パシフィック」は数度の名称変更を経て「松竹ロビンス」になった後、大洋に吸収されている(故に現在の横浜球団の成績に松竹のソレは含まれていない)という状況を考えると、むしろ間違いとして訂正が必要なのではないかと思われる。
【関連書籍】
『球団消滅 幻の優勝チーム・ロビンスと田村駒治郎』中野晴行
『三原脩の昭和三十五年 「超二流」たちが放ったいちど限りの閃光』富永俊治

田辺聖子『私本・源氏物語』


『私本・源氏物語』
文春文庫
平成24年1月24日読了
初めて読んだ『源氏物語』がコレって…みたいな感じですが、仕方が無い。せっかくのパロディなのにと作者としても残念でしょうが。
面白いのは日常会話が関西弁なコトで、さもありなんと思いつつ登場人物が生き生きとしています。なにより下品なのがまたね。
しかし作者が書きたかったのは、語り手による中年の人生訓ではあるまいか?(内容についてはご一読を)
繰り返しがやや諄く感じますが、まぁ若い女性たちよ!という作者のエールと思えば当然かと。

滝口康彦『鬼哭の城』


『鬼哭の城』
新潮文庫
平成23年10月8日読了
武士道無残…という裏表紙の言葉と著者が小林正樹監督『上意討ち 拝領妻始末』の原作者であるというので手に取ったのですが、辛かった…。
登場人物が次から次へと出てくるのは歴史ものの常ですが、更に地方の、となると皆目付いていけません。長編ならばその内になじむのですが短編なんで人物関係を把握しようとしている間に幕切れです。まぁ僕の読み手としての力不足と言われればソレまでですが、力を必要とさせられるのもなぁ。

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