
『白球の王国』Play For A Kingdam
訳:佐々田雅子
文春文庫
平成21年3月7日読了
南北戦争時、両軍が対峙する最前線で事も有ろうに両軍が野球の試合をしていた…なんて着想は面白いのですが、正直それだけかなぁと。駄作と言い切るつもりは無いのですが、経歴によると「編集者としても活躍」していたのが嘘のような料理下手でした。
まず登場人物の紹介が雑です。
例えば初参加のチームで名前だけ紹介されても覚えきれませんよね?相手がナニかしでかしてくれるとか、しばらく一緒にプレーして初めて具体的に認識出来る訳で、そういう意味では不親切です。
次にすぐに試合が始まるのはイカガナモノカ?
終盤に強烈な戦闘シーンが出てくるのですが、むしろそういうモノが描かれた後の方が奇跡のような試合の成立が美しく思われるのではないでしょうか。
細かいことを言うとキリが無いのですが、簡単に言うならば「詰め込み過ぎで勿体無い」でしょうか。
作者が野球を好きか否かは疑問が残りました。そういう意味でも採点が辛いかも知れません。
【関連作品】
『赤い武功章』スティーヴン・クレイン
同じく南北戦争をテーマに書かれた作品ですが、僕としてはコチラの方が面白いですね。野球は出てきませんけど。