
『消えた装身具』The Jewels That Was Ours
訳:大庭忠男
ハヤカワ・ミステリ1592
平成19年1月30日読了
切なさの漂うラストが良い、フリーマントルの初期の作品のような苦さも無く(それはそれで大好きなのだが)透明な悲しさとでも言いましょうか?
『ジェリコ街の女』でもそうだったと思い出しました…ソコしか覚えていないけど。我ながらバカだなぁ。
全体としても切れ味鋭い名探偵が大活躍するでもなく、悪魔的天才犯罪者がトリックを駆使するでもなくも口で説明したら新聞記事にでもなりそうな身近な事件であり、主人公のモース主任警部もまた失敗したりで僕好みでした。
難を挙げるとしたら邦題で、もう少し小説全体を現している原題と似たニュアンスを出せなかったものか?と残念でなりません。