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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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徳富蘆花『不如帰』


『小説 不如帰』
岩波文庫
平成23年5月29日読了
なんとも驚くほどのお涙頂戴で、これが爆発的に売れたのかと俄かには信じかねた。いや日清戦争の激闘と勝利や結核への恐怖など時代の雰囲気もあったろうが、それにしても青年期の感動はもはや血も涙も無いオッサンには一過性の病気にしか思われない。
いずれにしてもこれが文学史に名を残して良いのか、と。売れただけなら別だけどなぁ。
唯一の救いは『月と六ペンス』などのように史実になってしまっていないコトでしょう。現代ではそんなに読まれていないでしょうから(モデルに激怒されたのは同類ですがね、あとがきで事情を説明しているだけ本書の方が罪が軽いかもしれません)。
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徳田秋声『縮図』


『縮図』
岩波文庫
平成21年11月3日読了
自然主義文学の大家である云々と教科書なぞで名前だけは知っていた徳田秋声ですが、実際の作品は初めて読みました。
しかしコレ、すごいのか?
太平洋戦争直前という発表当時の時節柄、当局から圧力がかかったり果ては作者が他界して未完成であるコトを差し引いても大した作品には思えないんですけどね。
千葉市蓮池や稲毛、習志野や佐倉が自分のイメージにない形で出て来たりして、その辺りは楽しく読みましたし、芸者の世界も知らないコトばかりなので多少の興味は持てました。元々古い小説を読むのは好きですし。
ただソレでも全体として高い評価は考えられません。
文章が下手なんだもの。
ナンとはなしに引き摺られて読んでしまうので、さすがに長い間を文学修行に費やしたのだと感心はします。が、ナニも知らない国語の教師に見せたら嬉々として添削するんじゃないでしょうか?
でもアレか、やっぱり退屈しないで読ませただけスゴいのかしらん???

常盤新平『川明かりの街』


『川明かりの街』
文春文庫
平成21年10月11日読了
なぜと問われると困るのですが高校か大学時代の一時期、氏のエッセイ集をよく読みました。マフィアについて興味を持ったのも、1920年代のアメリカについてもまた同様なのも氏の影響。
その味わいは滅多に会うことの無い、しかし自分に似た親戚の叔父の話を聞いているような感じでしょうか。
もっともその後は全然違う人生で、僕には氏のような同窓の友人たちは居ませんし(基本的に人間関係に淡白だし)、また外国ともあまり縁が無い生活をしていますが。
自分の好きな街が度々登場するのがまた大きいのかもしれません。四ツ谷や市ヶ谷のように。

常盤新平『グラスの中の街』


『グラスの中の街』

文春文庫
平成21年10月13日読了
本書のシリーズ続編である『川明かりの街』を読み、思い出したように再読しました。
初読当時は判っていなかったなぁと老化を自覚しつつ共感したり、自分では進み得なかった別の人生の香りを感じてみたりと楽しめました。
こういう言い方って拙いかもしれませんが、男の読み物だなぁと。

S.L.トンプスンSteven.L.Thompson『上空からの脅迫』Airburst


『上空からの脅迫』Airburst
訳:高見浩
新潮文庫
平成20年10月31日読了
東西冷戦も歴史の教科書に居場所を移した今日ではご存知の方も少ないかと思いますが、一時期熱狂を博した“奪還チーム”シリーズの完結編です…多分。
同シリーズの最初の2作は気合が入っておりガキの頃にかなり興奮して読んだものですが、本作はヒデェの一言。そりゃシリーズも終わるよなぁ。もっとも新潮社が無理に書かせたものらしいのでソレもムベナルカナ?
アイデア自体はさすがでしょうしヴァーチャル・リアリティを扱っている辺りも先見の明に富む作者ならではですが、しかし如何せんやる気が感じられない。
作者の興味は完全に主人公から離れている気がしました。いや小説自体から離れていたんじゃないかしらん?
作者らしい苦味を感じさせるのがラストの一言だけでは一冊を付き合うのには長過ぎる。

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