
『獣たちの庭園』Garsen Of Beasts
訳:土屋晃
文春文庫
平成20年3月16日読了
裏表紙の紹介文によると著者は「どんでん返し職人」だそうですが、少なくとも本書に限っては名前負け。この程度で職人を語ってはイカンだろうとすら思います。まぁ作者の所為ではないのですが。
いきなり酷評するようですが全くの駄作という訳では有りません。興味深い登場人物も居ます、ただ残念ながら主人公ではないんですけどね。またベルリン五輪直前のドイツという舞台設定もきな臭くて興味をそそります。
ただ期待はアッサリと裏切られます。
最大の問題点は緊迫感を出そうとしたのでしょうか、物語を日数限定で描いている点です。その為に書き込みの足りない性急な展開になっています。そのくせ冗漫な印象を受けるんだよなぁ…なんでだろう?
変に才気走って勉強したコトを詰め込もうとしたりせず、また小手先のサービスに頼ったりしなければ面白くなったろうにと残念です。
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