
『旅行者』全2冊The Traveler
訳:堀内静子
ハヤカワ文庫
平成19年8月22日読了
宙ぶらりんで不安定なインしようがスッキリしない…というヒトも有るだろうが、僕としては心地良かった。心地良いと言うよりは魅力的に感じた、とでも言うべきか?
推理小説としての「逃げる犯人と追う捜査官」という図式には当てはまるのだが、「動機の追及と解明」やら「論理的な推理」というモノを期待するとハシゴを外されます。お手軽サスペンスに改悪しようとしたら相当な部分がカットされる筈ですが、そのカットされるであろう箇所こそが作者の書きたかった部分だろうし、面白さになっているかと思います。
ただ残念なのはエピローグが無いこと。
この事件(というか出来事)の後に、残された彼らがどう変ったか?が有ってこその、構成ではないかと思うのです。こんな言い方は抽象的ですが。
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