
『氷川清話 付・勝海舟伝』
編:勝部真長
角川文庫
平成19年5月22日読了
聞き書きを羅列しただけなので読み辛い。また父親と違い成功者としての発言だけに、やや大言壮語にも嫌味な感じがなくもない…こんなコトを言うと僻みっぽいですが。
ただ幾多の修羅場を乗り越えてきただけあって、発言には重いモノが有ります。もっとも交渉は気合だ…なんて言われても惰弱な僕は参考に出来ないのですが。
今回再読してみて面白かったのはむしろ付録の「勝海舟伝」の方でした。
例えば彼が江戸無血開城に奔走した背景に“幕府は公であるが、大政奉還をした徳川は私である。故にその後の戦闘は私闘である。私闘に市民を巻き込んではならない”なんて思想を持っていたとは思いもしませんでした。学生時代にこの辺りを読んでいたら歴史観もまた違っていたでしょうに、と残念。
※画像は勝海舟自筆の「咸臨丸」(部分)
【関連作品】
『夢酔独言-勝小吉自伝-』勝小吉
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