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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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池波正太郎『錯乱』


『錯乱』
春陽堂文庫
平成24年5月13日読了
何事によらず肌が合うか否かは有る筈で、作家と読者もまた然りかと思われます。即ち如何に世界的名声を誇る大家でも、相手の趣味に合わなければただの人、でしょう。
僕にとっての著者はまさに“合わない”人でした。
最後の一行が鮮烈な表題作「錯乱」や、調べてビックリ史実の塊「秘図」などは素晴らしいのですが…やはり僕とは合わないとしか言いようも無い。
作者の立ち位置がカメラマンではなくナレーターなのが原因かとも思われますが、微妙過ぎてナンとも?
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井伏鱒二『駅前旅館』


『駅前旅館』
新潮文庫
平成24年5月17日読了
残念ながら一本も観ていないのですが、往年の人気映画に「喜劇・駅前シリーズ」というのが有りました。本書はその第一作「喜劇・駅前旅館」の原作だそうです。もっとも本書の題名に「喜劇」の文字は無く、また喜劇でもありません。
確かに面白可笑しく語ってくれておりますが、それは語り手のキャラクターであると言うべきかと思います。
駅前旅館の番頭その他最近ではあまり馴染みのない職業についてや当時の風俗を知る楽しみもまた微妙で、さてナニが面白いのか…やはり主人公の話が上手いんでしょうなぁ。
それにしても高沢というキャラクターは見事。居るよなぁ、こういう奴。イタズラ即興芝居なら僕もやっちまいそうですが。

大岡昇平『無罪』


『無罪』
新潮文庫
平成22年12月4日読了
ガキの頃に『野火』を読み、更に『事件』でこういう小説も有るのだ…と思った身からすると、本書はチと残念。
執筆動機は勉強の為も有るのだそうですが、ナニも同氏の筆に寄らなくても思いました。もちろんコッチの勝手な感想で、本人の勉強になったのならメデタシメデタシではありますが。

岡本綺堂『【怪談コレクション】中国怪奇小説集』



『【怪談コレクション】中国怪奇小説集』
光文社時代小説文庫
平成23年11月14日読了
日本の怪談やら講談の種となった中国の伝奇小話…と言って良いのかは判りませんが、とにかく不思議な話が盛り沢山です。しかも起承転結に拘って作り込んでいないので、不思議な味わいです。
ジャンルが多彩で理路整然とした捜査ものや怪異の荒れ狂う不気味なものに艶っぽいものまで、またキチンと完結しているものから結末が切り取られたようなものまで、とにかく楽しめます。作者(というか訳者)の企図したように、大人の楽しみとして読むには最適でしょう。
受け付けないネタの有る方もいらっしゃるでしょうが、僕としては楽しい一時でした。

岡本かの子『老妓抄』


『老妓抄』
新潮文庫
平成23年5月16日読了
例えば起承転結がどうのこうのと言い出せば当てはまらないようにも思えますが、とにかく面白い。なんというか誰かの話を聞いているように感じられると言いましょうか?実際には作り込まれているのでしょうがゴロリとした感覚もあり、さりとて実は磨き込まれているような。
作者の顔写真(と倅のキャラクター)のインパクトが強くて偏見のようなものが有ったのですが、作品は素晴らしいですね。他を読みたくなったけど…なかなか無さそうで?

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