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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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カトリーヌ・アルレーCatherineArley


『黒頭巾の孤島』Robinson-Cruaute
eは頭に記号がついている、の意味です※
訳:安堂信也
創元推理文庫
平成21年10月26日読了
言っちゃナンですが大した作品とは思えず、また過去に読んだアルレーの印象からしても弱い作品。
なんとはなしに読ませはしますがセレだけ、というか?
途中で主人公が設定から予想されるような、お約束な純真無垢で可憐なヒロインではないと行動で示してくれる辺りはさすがと思わせられ、期待をしてしまうのですが…結局普通かなぁと。
もう少し仕掛けを大きくするか細かく心理戦に持ち込んでくれていれば、印象は変わったかと思うんですけどね。
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カトリーヌ・アルレーCatherineArley『二千万ドルと鰯一匹』Vingt Millions et Une Sardine


『二千万ドルと鰯一匹』Vingt Millions et Une Sardine
訳:安堂信也
創元推理文庫
平成24年4月9日読了
著者得意の悪女モノだってんで期待して読みましたが、残念ながら拍子抜け。始めチョロチョロ中パッパと進みラストはハラハラさせられましたが、結末直前にもう一山欲しかった。
マヌケでも三枚目でも男の登場人物をもっと書き込むべきだったのではないかしらん。善意の恋人は三枚目として彩りを添えたろうし、腕利きという刑事は憎まれ役としてサスペンスを演出したろうに。
また悪女の片割れにもう少し付き合うのもゲームを更に楽しめたのではないか?
毎度のコトで不満に感じた点をあげましたが、それでも面白い作品でした。今からでも映画化して欲しいくらいです…前述の感じで(結局独善)。

ロナルド・アーゴウRonald Argo『愚か者の戦場』YearOfTheMonky


『愚か者の戦場』YearOfTheMonky
訳:菊地よしみ
ハヤカワ文庫
平成21年10月23日読了
面白い!…んだけど、文句無しにとは言い得ません。
まず同時代にいないので、もう少し時代背景を描きこんでおいた方が良かったのではないか?流行に乗っての書き捨てならば別ですが、本書の出版は1989年と物語の時代から20年余りが経過しています。当時を知らない世代も出て来ている筈で、その辺りの配慮が欲しかったと残念。
また自身が従軍記者を経験しているだけに、主人公たちに近過ぎたのも残念。そういう体験をしているからこそ書けるコトも有りましょうが、逆に作用している気がします。もう少し客観的に詳述してくれても…と伝わり難く思いました。
更に言うと今までの纏めに近いのですが、なまじジャーナリストとしての経験が有るせいか、小説家としての作法を学んでいないのではないか?とも思わされます。全体の構成とか伏線の張り方、その他が惜しい。
全体としては面白いのですが、ややバランスを欠いて残念になっています。優秀な編集者がついていれば…ねぇ?

イェジ・アンジェイェフスキJerzy Andrzejewski『灰とダイヤモンド』(全二冊)Ashes and Diamonds(英題)


『灰とダイヤモンド』(全二冊)Ashes and Diamonds(英題)
訳:川上洸
岩波文庫
平成23年9月26日読了
作品の背景について冒頭の解説で丁寧に説明はされているのですが、それでもやや難しい。元から馴染みが無いから仕方が無いと言えばソレまでですが。ただ面白いコトは面白い。戦後の混乱期と様々な世代が描かれているのですが退廃的な大人たちの夜やら、若い世代の遊び輝く日差しなどが印象的でした。
映画化作品の断片的な記憶からもっと重厚長大なイメージが有ったのですが、マーチェクの心境の変化などは意外でした。女性のキャラクターなんて記憶無いモノなぁ。またラストシーンはゴダールの『勝手にしやがれ』っぽいかな、なんて思ったりしました。『第三の男』のような痛切さと言うより惚けた「運の尽きか…」的な雰囲気が。勝手なイメージですけど。
個人的な欲を言うと、もう少し訳文がゴツゴツとした味わいだと良かったように思います。ちょいと読み易過ぎるかな、と。

ケント・アンダーソンKent Anderson『ナイト・ドッグス』


『ナイト・ドッグス』Night Dogs
訳:菊地よしみ
ハヤカワ文庫
平成19年8月4日読了
本来なら俺はベトナムで死ぬ筈だったのに…と生き残ったコトを契約不履行のように感じている主人公の“死”を描いた作品。
面白いと言うよりも良い作品と言うべきか。
一つ一つが作品として成立するであろうエピソードを惜しげもなく削り、単なる挿話としているのが効果的で、警察の過酷な勤務(個々の重大事件が同時期に平行して起こり、かつ途切れるコトもない)が迫力十分に伝わってくる。ただ主人公の過去を執拗に洗い続ける刑事や、淡い恋心の対象である女性警官とのエピソードは柱としてもう少し描きこんでも良かったのではないか?特に前者については食い足りなかった。
個人的に印象的な描写は切り刻まれた肉体の表現で、カエル、人間、犬と区別なく生き物であると言う生々しさと、更には匂いまでするようだった。

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