
『灰とダイヤモンド』(全二冊)Ashes and Diamonds(英題)
訳:川上洸
岩波文庫
平成23年9月26日読了
作品の背景について冒頭の解説で丁寧に説明はされているのですが、それでもやや難しい。元から馴染みが無いから仕方が無いと言えばソレまでですが。ただ面白いコトは面白い。戦後の混乱期と様々な世代が描かれているのですが退廃的な大人たちの夜やら、若い世代の遊び輝く日差しなどが印象的でした。
映画化作品の断片的な記憶からもっと重厚長大なイメージが有ったのですが、マーチェクの心境の変化などは意外でした。女性のキャラクターなんて記憶無いモノなぁ。またラストシーンはゴダールの『勝手にしやがれ』っぽいかな、なんて思ったりしました。『第三の男』のような痛切さと言うより惚けた「運の尽きか…」的な雰囲気が。勝手なイメージですけど。
個人的な欲を言うと、もう少し訳文がゴツゴツとした味わいだと良かったように思います。ちょいと読み易過ぎるかな、と。
PR