
『愚か者の戦場』YearOfTheMonky
訳:菊地よしみ
ハヤカワ文庫
平成21年10月23日読了
面白い!…んだけど、文句無しにとは言い得ません。
まず同時代にいないので、もう少し時代背景を描きこんでおいた方が良かったのではないか?流行に乗っての書き捨てならば別ですが、本書の出版は1989年と物語の時代から20年余りが経過しています。当時を知らない世代も出て来ている筈で、その辺りの配慮が欲しかったと残念。
また自身が従軍記者を経験しているだけに、主人公たちに近過ぎたのも残念。そういう体験をしているからこそ書けるコトも有りましょうが、逆に作用している気がします。もう少し客観的に詳述してくれても…と伝わり難く思いました。
更に言うと今までの纏めに近いのですが、なまじジャーナリストとしての経験が有るせいか、小説家としての作法を学んでいないのではないか?とも思わされます。全体の構成とか伏線の張り方、その他が惜しい。
全体としては面白いのですが、ややバランスを欠いて残念になっています。優秀な編集者がついていれば…ねぇ?
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