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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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トム・フランクリンTom Franklin『密漁者たち』Poachers


『密漁者たち』Poachers
訳:伏見威蕃
創元コンテンポラリ
平成27年9月14日読了
面白い。粘りつくような泥の迫ってくる迫力は素晴らしい。
小説やら映画やらは本来娯楽なのだと思うのだが、そこにテーマが絡むと鬱陶しくなると思うのですよ。もちろん柱としてのテーマや主張は必要で、それがないと読み捨てられるだけの印象に残らない作品となるのだろうと思います。しかしそのバランスが難しいんではないか。
ただ作者の主張が全面に出て来るとそれはもう宣伝でしかないんじゃないか、更にそれが真面目なモノなら詰まらなくても我慢しろってのはねぇ…具体的に作品名は出しませんが。
本書はその点で娯楽でありながら苦みの強い、面白い作品です。娯楽小説として賞を受けている(MWA最優秀短編賞)のが不思議なくらいキツイ。
ショーン・ペンがジャック・ニコルソンと組んで映画化してくれないかなぁ…。
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J.E.ホルロイド編James Edward Holroyd『シャーロック・ホームズ17の愉しみ』Seventeensteps to 221B


『シャーロック・ホームズ17の愉しみ』
訳:小林司・東山あかね
河出文庫
平成27年9月7日読了
あれこれ盛り沢山だが論文は楽しめず。
ちょいとマニアックになるともうついて行けないなんてファンの末端にも置いといて貰えないかな。もっともこの手の本に手を出す当たり、端から見ると熱心なんだろうけど。

文藝春秋編『私は見た 決定的瞬間』


『私は見た 決定的瞬間』
文春文庫
平成27年5月15日読了
仕方ないが玉石混交。まぁ文筆専業者によるものばかりではないのだから当然か。
面白かったのは大川周明による「市ヶ谷の楽天囚人」で、ペッチン事件はそうでしたか、と。その他にも題名だけ見れば手に入れて当然という内容ばかりで史料的価値はあるのではないかしら。
【関連作品】
ニコライ・A・バイコフ『偉大なる王(ワン)』
「北満の秘境に虎を狩る」田中鈞一の冒頭に「ソビエトの狩猟家バイコフ氏の名著『偉大なる王』にも紹介されている私」とあるのだが、見当たらなかった…良いんですけどね。
現実はもっと散文的だとうんざりするお話ですよ。

ニコライ・A・バイコフ『偉大なる王(ワン)』


『偉大なる王(ワン)』
訳:今村龍夫
中公文庫
平成28年2月16日読了
読後の雰囲気がナニかに似ていると思ったのだが、手塚治虫の初期長編だった。
狂言回しとしての鳥や小動物たちに会話をさせたり、自然を崇拝する知恵者としての原住民の老人と自然を破壊する文明人の若者たちの対比、そして神話的な結末…とまさにソレだ。面白い作品なのだが時代遅れの傑作という印象で、少しずれている。もっともそれも当然な古い作品なのだが。
いや面白かったですけどね、もっとガキの頃に読むべきだったなと。
【関連作品】
文藝春秋編『私は見た 決定的瞬間』所収「北満の秘境に虎を狩る」田中鈞一
この文章の冒頭に「ソビエトの狩猟家バイコフ氏の名著『偉大なる王』にも紹介されている私」とあるのだが、見当たらなかった。筆者が実はロシア人ならば別だが?
いずれにせよ『偉大なる王』の最期はもっと散文的だったということなんだろうね。

浜田義一郎『江戸たべもの歳時記』


『江戸たべもの歳時記』
中公文庫
平成27年7月21日読了
話芸の際立つ一冊で、とにかく楽しく読ませる。細かいところを穿りつつも諄くはなくさすが江戸っ子と拍手拍手。
ロチの名がちらりと出るのも素晴らしい。なんだかんだ言って馴染のある名前なのですよ、話せば長いことながら。

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