『偉大なる王(ワン)』
訳:今村龍夫
中公文庫
平成28年2月16日読了
読後の雰囲気がナニかに似ていると思ったのだが、手塚治虫の初期長編だった。
狂言回しとしての鳥や小動物たちに会話をさせたり、自然を崇拝する知恵者としての原住民の老人と自然を破壊する文明人の若者たちの対比、そして神話的な結末…とまさにソレだ。面白い作品なのだが時代遅れの傑作という印象で、少しずれている。もっともそれも当然な古い作品なのだが。
いや面白かったですけどね、もっとガキの頃に読むべきだったなと。
【関連作品】
文藝春秋編『私は見た 決定的瞬間』所収「北満の秘境に虎を狩る」田中鈞一
この文章の冒頭に「ソビエトの狩猟家バイコフ氏の名著『偉大なる王』にも紹介されている私」とあるのだが、見当たらなかった。筆者が実はロシア人ならば別だが?
いずれにせよ『偉大なる王』の最期はもっと散文的だったということなんだろうね。
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