
『水と原生林のはざまで』Zwischen Wasser und Urwald.Erlebnisse und Beobachtungen eines Arztes im Urwalde Aequatorial Afrikas
訳:野村實
岩波文庫
平成24年2月21日読了
20世紀初頭にアフリカに渡り医療に従事した氏の、その最初期の記録です。
悪戦苦闘振りもさることながら、現地での生活が面白い。カバの恐怖やゾウの傍若無人振り、原生林での飢餓について、またこちらとは桁外れにスケールの大きい林業の話など愉快に読めました。
精神病者の扱いは…ちょっとしたホラーだったりしますしね。
また最後に述べられる現代医療の恩恵を受け感謝しているのなら、恵まれない他者が同じような恩恵を受けられるように社会に貢献すべきだ、という発言は(似たような話を山手樹一郎で読んだぁ)心に響きます。
ちなみに現地人については原始人だの土人だの果ては原始土人だのと、抗議好きには涎の垂れそうな用語の連発です。随所に見られるキリスト教的独善や白人優越主義とも合わせて当時の考え方が判り、いろいろな意味で面白いですよ。愉快じゃないけど
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