
『江戸上方 同心双六』
春陽堂文庫
平成24年1月28日読了
面白いけどツマラナい、ツマラナいけど、面白い。
上方を荒らした盗賊一味を追って大阪西町奉行所の同心が手下を連れて江戸へ、南町奉行所の同心と協力して捜査にあたる…という設定に惹かれたのですが完全に裏切られました。解決しないどころか進捗もほとんど無し。主役の一人が大怪我を負いますがその場面は省略されており、一味との対決を(作者が)放棄しているとしか思えません。
一方で個別のエピソードも微妙で面白いのは面白いのですが、雑と言えば雑。同心がご都合主義に時々無能になるのはどうなんだか?
全話に色欲が絡みつつモロの描写は無い。一方で刺青を彫る為に女の全裸が出て来ます。なんか昔の時代劇を見るような感じでした…って、読後感もそれに似てるなぁ。
(何分にも初出が判らないんで対象読者やら執筆時期からの推測が出来ないのです)
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