
『藩校早春賦』
集英社文庫
平成24年5月5日読了
非常に面白く読んだが、僕の好みから言うと少し青い。
主人公たちは元服の済んだ17~8歳なのですが、それにしては幼い気がするんですよね。逆に剣技の活躍振りに対しては若い気もするし。そういう意味では青いと言うより甘いと言うべきかと?
ショッカーの戦闘員のようにその他大勢が死ぬのも作品の明るさからして、多少の違和感を禁じ得ない。
…などと文句ばかり連ねましたが、面白いですよ。作者のトボけ具合も程良いですし。
比べても仕方の無い話ですが、似たような設定の藤沢周平作品に比べて屈託の無い(良くも悪くもユートピア的な雰囲気な)のは、東海地方の伸びやかな風土で過ごした少年時代が作風に影響しているのではないでしょうか?
屈折したオヤヂには多少甘味が感じられるやもしれませんが、逆に主人公と同年代である中高生にはお薦めです。彼らはむしろ現代的かもしれませんしね。
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