
『浮世絵師 渓斎英泉』
千葉市美術館(千葉市中央区)
会期:平成24年5月29日-平成24年7月8日
平成24年6月5日見学
例によってコレデモカ!な展示作品量で、英泉の全貌が網羅されています(多分)。
僕としては版本が一番好ましく、技の極みであろう摺り物は繊細過ぎるかと。肉筆は筆力の高さが窺え面白い。
細かいところでは足首の太さが体重を支えるに充分な逞しさであり、顔の誇張(というか類型化)に比べて意外に写実的なのかもねと。
名所図絵で興味深かったのは西洋絵画の影響について。建物を単体で見ればリアルなんですが、全体の中でだと空間が歪んでしまう…山水画なぞでも複数の視点からの眺めを一枚に纏めはします。しかし英泉の名所図絵ではそこまで行っていない。まだ口の中でモゴモゴしている感じなのが、逆に愉快。
また美人画と言いつつ、顔を剃っていたり足の爪をきっていたり(他に現代なら論外であろう脇毛丸出し)生な姿を描いているのも面白い。
浮世絵のシリーズ物も全揃いで観られたり精力的な展示は興味深いのですが、ジャンル別ではなく作者の年代別で観たい気もしました。作画者としての満ち欠けに興味が有るもんで。
ただあの女の目はちょっとねぇ…凶が凶がしくていかんですよ。
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