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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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藤沢周平『天保悪党伝』


『天保悪党伝』
新潮文庫
平成26年12月26日読了
これぞ円熟期の技とでも言うのでしょうか、非情に面白かったです。適度な苦みがまた大人の味わいでたまりませんね。
単純な勧善懲悪よりやはりこうでないとね。
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藤沢周平『冤罪』


『冤罪』
新潮文庫
平成28年1月2日読了
どれも面白く、初期作品集らしい硬さも含めて楽しんだ。
仕掛けやらはもう少し使い方が有ったろうと後の作者なら思ったろうなぁ。凝り性の人ならその辺りから藤沢研究なぞをして、どれがどの作品群の基礎であろうと分類して楽しめそうだ。
そういう意味では藤沢初心者より愛読者の再読に向いているのではないかいな?

藤沢周平『暁のひかり』


『暁のひかり』
文春文庫
平成20年2月4日読了
なんかもうとにかく絶望的な感じで、江戸時代に生まれなくて助かったと思う作品集。時代劇をテレビなどで見る勇気が失せます…ってのは言い過ぎですが。
もちろん単なる小説なので絶対的に正しくかつ厳密なルポでは有りません(そりゃそうだ)が、説得力が有るんだよなぁ。いずれの作品も展開が鮮やかで、読み手は有無を言わさず作者のリズムに引き込まれます。そしてサゲの見事さ。冒頭に絶望的と書きましたが、必ずしもそうではありません。希望のようなモノも無きにしも非ずです。言葉通りに希望としては描かれていないのですが。
しかし胸倉を通り越して感情を鷲掴みにしてくるんだから、残酷というかキツいというか…作者はスゴイ、というか怖いよなぁ。

藤沢周平『雪明かり』


『雪明かり』
講談社文庫
平成21年10月1日読了
あくまで個人的な印象ですが、地べたに這い蹲り思うに任せぬ世間を糾弾していた氏が、泣き疲れて落ち着きやがて周囲に目を向けるようになる…作家としてそのように変化していく様子を見ていくような短編集でした。
登場人物の運命が過酷なのは同じですが、描き方が変わったというか語り口が変わったというか…同じか?
対比すると「潮田伝五郎置文」の苦味と「遠方より来る」の苦味の違いが最たるもので、前者は技巧としても鮮やかな小説だとは思いますが、美味さが目立ちやや辛い。後者はユーモラスな印象が強く(この辺りは山本周五郎と似た味わいかとも?)誤魔化されそうですが、そこはかとない寂しさと秋の涼しさのようなものが有り受け取りようによってはかなり苦いんじゃないかと。
いずれにせよ発表順に読めたのは幸いでした。

藤沢周平『用心棒日月抄 凶刃』


『用心棒日月抄 凶刃』
新潮文庫
平成20年12月18日読了
前作までの3冊に比べれば読み易いのは確かです、すっきりと長編にしているので。ただし長編として読むとややダルい気がしなくも無い。テンポが悪いというか、本来の氏の作風なら次の章では場面が変わっていると思いつつページをめくると続いていて驚く…というコトの繰り返し。
全体としてナンとなく乗り切れませんでした。
作中で重要な鍵となる生類憐れみの令についても、俗に信じられているような悪法ではなかったという解釈がなされつつあると聞いてしまっては尚更ねぇ?
前作までの登場人物たちが自分を追い越して老いているのは切ないのですが、それだけかなぁ。

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