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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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澁澤龍彦『高丘親王航海記』


『高丘親王航海記』
文春文庫
平成27年9月8日読了
夢のようで面白く不思議な体験だった。
著者は僕が中学から高校にかけて背伸びしまくっていた時期に出会い以来妖しく惹かれていたのだが、本作でとどめを刺された気分である。
本書については発表当時に書評を少し読んだだけだったが、なぜ当時読まなかったのやら…機が熟していなかったのかもしれませんがね。高丘親王については岩本千綱『シャム・ラオス・安南 三国探検実記』でも触れられていて併せて興味深かった。
【関連作品】
岩本千綱『シャム・ラオス・安南 三国探検実記』
こちらでは実際に高丘親王の墓を探していたように記憶しています。なんか併せて幻想的ですなぁ。
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子母澤寛『剣客物語』


『剣客物語』
文春文庫
平成27年7月20日読了
表題作は勿論その他の作品も良かった。小説と言うよりは座談とでも言うべきものなのだろうが、それがまた良い。
津国屋を扱った「むかし小判の落葉」は人の世は…などとシンミリと読ませるよなぁ。どうして古臭い作家と敬遠していたのかと自分を責めるね。

子母沢寛『昼の月』


『昼の月』
角川文庫
平成27年7月18日読了
司馬遼太郎のような歴史小説とは別物だと言われそうだが、こういう作品も読まないと片手落ちなのではないかと思った。少なくとも自分の中の佐幕派を発見させてくれた作品である。
漱石の『坊ちゃん』も長じて教わってみれば江戸への鎮魂であり手向けであるし、歴史は勝者のみが語るべきでは無いのだなと沁み沁みと思うね。
中でも一つ、今の時代に当てはまりそうな箇所を備忘として抜いておく。
「なあに思慮まだ定まらねえ幼弱な者ぁいつの世でもそんなもんだ、なんか言うと、後後ひでえ目を見るも気づかずお先棒をかついで大人が思いもしねえような思い切った事をやるものさ。世の中のたががゆるめばゆるむほど、そうなるよ子供ばかりじゃあねえ、大人だってそうなるからね。」

酒見賢一『墨攻』


『墨攻』
新潮文庫
平成28年2月14日読了
枝葉がほとんど無いのに面白いってのは愉快だった、井上靖のように端然としておらず緩いというか。もっともドスを利かせていたら生臭かったろうが。
もっと長ければ、更に主人公の"職人"ぶりが表現出来たろうにと惜しいなぁ。
それにしても挿絵や後書きは要らないんじゃないかね?

スタインベックJohn Steinbeck『ハツカネズミと人間』Of mice and man


『ハツカネズミと人間』Of mice and man
訳:大浦暁生
新潮文庫
平成26年9月13日読了
切なくて良い作品だった。纏わりついてくる疲れとか自身の無力さとかがナンともね、心が沈むというよりは不思議と静かになる感じ。
ガキの頃ならそこに何か怒りを見出したかもしれないが、それのない辺り僕も老いたというか…うーん。
作者の代表作としては作家人生の前半に書いた長編が上がるのでしょうが、個人的には本作を推したいところ。有名どころの『エデンの東』なんかはイマイチに思えたしね。この年になって読むと違うのかもしれませんが。

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