『昼の月』
角川文庫
平成27年7月18日読了
司馬遼太郎のような歴史小説とは別物だと言われそうだが、こういう作品も読まないと片手落ちなのではないかと思った。少なくとも自分の中の佐幕派を発見させてくれた作品である。
漱石の『坊ちゃん』も長じて教わってみれば江戸への鎮魂であり手向けであるし、歴史は勝者のみが語るべきでは無いのだなと沁み沁みと思うね。
中でも一つ、今の時代に当てはまりそうな箇所を備忘として抜いておく。
「なあに思慮まだ定まらねえ幼弱な者ぁいつの世でもそんなもんだ、なんか言うと、後後ひでえ目を見るも気づかずお先棒をかついで大人が思いもしねえような思い切った事をやるものさ。世の中のたががゆるめばゆるむほど、そうなるよ子供ばかりじゃあねえ、大人だってそうなるからね。」
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