
『草の根』Grass Roots
訳:矢野浩三郎
文集文庫
平成22年2月8日読了
知る人も多く評価も高い『警察署長』の続編かと思い読みましたが、ぜんぜん別物でした。
もちろん僕が勝手にそう思い込んでいただけですが、本書の主人公は『警察署長』の初代の孫であり、両方に共通して出てくる要素も有るとなれば早合点とばかり責められる言われもないかな、と自己弁護。
確かに主たる舞台の一つはデラノですし、『警察署長』では若手だったビリー・リーが引退した大物として登場したりします。
でもそれだけ。
根本的な違いは『警察署長』がシッカリとした小説だったのに対し、本作は断片の寄せ集めの印象が強い点でしょう。複数の筋立てが並行して進み、やがて大きなうねりとなって読者を一気に結末へと押し流す…のが狙いなのは判るのですが、完全に失敗しています。個々のエピソードが浅くて散漫ですし、不必要なサービスにはウンザリしました。
完全に種明かしをしない仕掛けが有ったのにはニヤリとしましたが、他はなぁ。
【関連作品】
『警察署長』コチラに惹かれて本書を読んだのですがね、いやぁ………。
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