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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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松本清張『カルネアデスの舟板』


『カルネアデスの舟板』
角川文庫
平成年10月17日読了
計画的な犯行を描いた作品もあるが、むしろ偶発的なモノの方が面白かった。例えば表題作である「カルネアデスの舟板」よりカバーでのみ表題作になっている「喪失」のように。または「発作」のような。
ただ全体として意地が悪いような印象を受けるのはなぜか知らん?
以前に東京新聞の夕刊で作者を紹介する連載を読んだのだが、それの印象がすこぶる悪かったのも当然影響しているのでしょうが?
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松井今朝子『吉原手引草』


『吉原手引草』
幻冬社文庫
平成24年2月12日読了
全盛期に忽然と姿を消した花魁葛城について関係者が語るのを縦糸に、吉原について細かく紹介されています。この構成が巧みで、なるほど選考委員も直木賞をあげたくなるだろうなぁ…というのは穿ち過ぎでしょうが。賞のコトはよく知らないしね。
前者はタブーを聞き出そうとする聞き手の探索と神隠しの真相が興味深いミステリーですが(密室トリックの類はなく作者はあっさりと手の内を見せています)、一番の魅力は葛城のキャラクターでしょう。エピソードの一つ一つが良い。
後者は落語や映画、小説などではお馴染みである吉原の裏事情が読めて面白い。特に何故そこに「落ちた」のかを語る前半の登場人物たちの語りは独立した作品になりそうで、贅沢な限り。
…とまぁ誉め始めると切りが無くなりますが、絶賛は他の方に任せるとしてへそ曲がりらしく不満を以下。
いきなり残念なのは一人目の語り手に解説させ過ぎているコトで、博物館の展示解説を読む煩わしさ。先頭打者に初球ホームランをくらって先制された気分で、いきなり割り引いてしまいました。個人的にはプロローグとして、吉原の大門を潜るまでの案内役が居てくれればなぁと。歌舞伎で言えば花道を通ってユルユルと、ですかね。映画ならタイトル前に…諄いか。
文句は言いつつ楽しんで読めたのは確か。久々に他の作品が読みたい作家を見付けました。

アリステア・マクリーンAlistair MacLean『軍用列車』Breakheart Pass


『軍用列車』Breakheart Pass
訳:矢野徹
ハヤカワ文庫
平成19年10月9日読了
登場人物の背景が少なく“往年の”冒険小説という印象が強い。面白いんですけどね、食い足りないのはコチラの嗜好が捩れた所為かとも思いますが。もっとアレコレと描き込んであれば乗れたんでしょうがちょいと冷めた感じで読んでしまった自分が残念。
ただ映画の脚本としてはお釣りが来るかと思われます。ウォルター・ヒル監督なんかで如何でしょう?骨太で硬派な西部劇が期待出来そうなんですが…無理だろうなぁ。

アリステア・マクリーンAlistair MacLean『荒鷲の要塞』Where Eagles Dare


『荒鷲の要塞』Where Eagles Dare
訳:飛来イサク
ハヤカワ文庫
平成19年11月3日読了
正直サービスのし過ぎで感覚が麻痺してしまうのが惜しい…というか、逆効果。どんでん返しは「ここぞ!」という場面で行われるから決まった時に気持ち良いのであって本作ではマンネリと言いたくなるほど。もう少しダレ場を用意してあれば緊張感も持続して良かったのになぁ。
人物描写などは省略されていますが、映像ならまだしも小説でコレは辛い。他の作品でもなんだか主人公と知り合えない隔靴掻痒な気分のまま読んだ記憶が有りますが、コレってこの作者の特徴なのか知らん?
冒険小説の大御所として名の通った方ですが、僕の趣味では無いらしい…です。

マキアヴェッリNiccolo Machiavelli『君主論』Il Principe


マキアヴェッリNiccolo Machiavelli
oは上に記号が付いています※
『君主論』Il Principe
訳:黒田正利
岩波文庫
平成23年1月19日読了
久々に付箋を付けまくった本でした。
人の上に立とうなどとは毛頭思いませんしその才覚も無い僕ですが、充分に面白く読みました。例えば日本や中国の歴史上の人物を思い出しながら。現代とだとスケールが違って楽しくないので。
惜しむらくは僕の不勉強が原因なのですが、多用される例示が判らないモノばかりなこと。同時代やよく知られていた故事を使って判り易く書かれていたのでしょうが、ちとシンドかったです。

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