
『アムステルダム』Amsterdam
訳:小山太一
新潮文庫
平成20年10月15日読了
どう言って良いのか判りませんが、「読んだ」と言える作品でした。多分まどろっこしいと言う人も多いんだろうなぁと思わなくも無いのですが。
アチコチで途中でオチが判るとか言われおり、確かにミステリーとしてはその辺り鮮やかさに欠けていると言うべきなんでしょうが、そういうタイプの作品ではありません。むしろそうやって先を考えるのではなく、今現在のページを楽しむ方が合っているのでは無いでしょうか?
もっともミステリー馴れしていない僕にとっては、上手くオチをつけられてしまったのですが。
主人公の一人は作曲家で、その為に音楽用語が多用されています。音楽についてまるで知識の無い僕ですらナントナク判る気がするのですから、少しでも知識の有る方なら更にリアルに楽しめるのではないか知らん。
ケチをつけるとしたら時々訳文がこなれていないのが鼻につくコトで、やや文体としてギクシャクする印象が残ったのが惜しい。
もちろん原文を読んでいないし(理解出来ない)僕が言うのもおかしな話ですが、それでも擦れる不快感は否定出来ないのですが。また往年の訳文に比べて注釈が無いなぁと思っていたら、あとがきによると「判らない」からなんだそうで、ガックリと来ます。
【関連作品】
『Jの悲劇』原作イアン・マキューアン
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