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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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井伏鱒二『荻窪風土記』


『荻窪風土記』
新潮文庫
平成27年9月12日読了
知っている名前や知らない名前がポロポロと出てきて楽しかった。語り口もまた僕好みで、やっと自分の作家を見付けた気分である…と言ってもまだ判断は早いかな。
まぁもう少し漁ってみてからですかね。
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エリック・アンブラーEric Ambler『夜来たる者』The night-comers


『夜来たる者』The night-comers
訳:瀬田貞二
ハヤカワポケットミステリー362
平成28年4月5日読了
非常に面白かった。さすが“僕の”アンブラーだぜっちゅう感じです…そりゃ言い過ぎだけど。
東南アジア某国でのクー・デタを舞台にしているのですが、物語として完成しているので発表当時にどれだけの迫真性が有ったのかと。もっともしっかりとした"物語"なだけにフィクションと済まされていたかもしれませんが…フィクションなんだけど。
解説でも触れていたが、読みながらグリーンの『おとなしいアメリカ人』を思い出した。本書の中のスパルト少佐を主人公にした作品を、誰か書きたくなるだろうなぁ、僕だって読んでみたい。もっとも開高健が『…の闇』で『おとなしいアメリカ人』のキャラクターを使ってるんで、やり辛いかもなぁ。
タイトルの由来が判ると物語の深みが増し、作者への尊敬の念も増そうと言うものです。その辺りは是非ご一読を、としか言いようがありませんが。
ところでヒロインの父親が死んだのは日本軍の捕虜収容所だった、というのは説明を簡単に済ます為の嘘で、真相は違う。反乱軍に言わせると旧宗主国であるオランダを追い出したのは日本軍であり、今の政権は権力を掴み易い場所に居合わせたに過ぎない存在である…などは、フィクションとは思えないリアルさではないか。特に前者など国内の複雑な事情から“死人に口無し”とばかりに全て日本軍のせいにしていたら次の世代がそれを真実と思い込んで…なんて、怖過ぎるって?

芥川龍之介『地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇』


『地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇』
岩波文庫
平成27年7月2日読了
非情に、じゃなくて非常に楽しんだ。
それにしても「地獄変」なのだが世間の言うのは違うのではないかと思うんだがなぁ。芸術の為ならば娘すら焼き殺す、と紹介されていたように記憶しているが違うんだよね。
偏屈で癖がある為に嫌われている絵師だが娘だけは可愛くてならない。絵の依頼者である時の権力者がその娘を密かに車に閉じ込めておいて火のがを放った真相で、絵師は悪くあるまい。

麻生和子『父 吉田茂』


『父 吉田茂』
新潮文庫
平成27年5月7日読了
語り口が面白いのも有るが、内容が特に面白かった。
一読しての感想は"高貴な家柄"も必要だなというコトですかね、使命感やら責任感のある人じゃないと自分を捨てられますまい。もちろん人材が出て来ないとなんにもならんのですが。
【関連作品】
今日出海『吉田茂』

池波正太郎『男の作法』


『男の作法』
新潮文庫
平成27年5月2日読了
残念ながらイマイチな一冊。自分の時代はこうだったという話なら文句なしなのだが、若者への苦言となると時代が違うと言わざるを得ない。もちろん全て時代とともに変えて良い訳ではないのだが。
まぁ作者自身が冒頭で断っているから文句を言う筋でもないのだが。そういう意味では爺になった僕も似たようなことをしないように気を着けないとイカンな。

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