
『風濤』
新潮文庫
平成22年12月17日読了
元寇の役を高麗の立場から…というので手に取ったのですが、本当に高麗にとってのみでした。もちろん元も出て来ますが、日本における戦役は伝聞としてしか出て来ません。出てくる日本人は連れて来られたモノだけで、日本の史書に出るような人物は皆無です。
スッキリしているよなぁ。
篠田一士の解説にも有りますがやはり印象に残るのはフビライその人。高麗を襲う暴風雨は彼の気分次第とでも言う感じで、権力の恐ろしさが際立ちます。いやホント、島国で良かったぜ…なんて言っちゃイカンか?
井上靖って中学時代には面白くもナンとも無かったのですが、大人になってみると面白いですな。もう少し学生気分が残っている頃なら更に知識やら読解力が残っていて楽しめたろうにと残念ですが。
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