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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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『浮世絵黄金期への道』


『浮世絵黄金期への道』
千葉市美術館(千葉県千葉市中央区)
会期:平成19年4月1日-平成19年4月22日
平成19年4月12日見学
正直言って北斎や広重などの浮世絵を期待して行ったのなら外れ、あの華麗さは皆無に近い。ホントに木版画、と言うだけの太く雑に見える線だけのモノで、オールコックが『大君の都』の中で浮世絵を「原始的な木版画」と書いたのも、コレを観たのなら当然だろうと思わせられました。
ただし視点を変えればもの凄く面白い作品展です。先述の太い線だけの時代のモノは背景の表現が漢画の下手な引用ですし、ナニより彩色されていません。やや時代が下っても筆で塗っているので余り美しく感じません。広重などを知っている我々からすると随分昔に思えますが、実は1700年代半ばまでそうなんですよね。コレには驚かされました。この時代でコレでは1600年代は果たして??
その後鈴木春信の居た時代に“見当”が発明されて多色刷りが可能になったのは周知の通りですが、彫り師の技術も格段に進歩した様子でソレまでに無かった彼らの名前が入ってきます。僕が見付けたのは“巨川”で、彼の名前が入っている作品は格段に線が細くて奇麗でした。地味ですが多色刷りも始まっていますし、空刷りも有りました。この後に爆発的に進歩して、我々の知っている1800年代の浮世絵になっていくのでしょう。変な話しですが、浮世絵の先カンブリア期といったトコでしょうか?
【関連作品】
『鳥居清長-江戸のヴィーナス誕生-』
本展に続いて開催。本展はむしろコチラの予告編と言える。
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