
『彫師伊之助捕物覚え ささやく河』
新潮文庫
平成22年2月2日読了
ミステリーを特に好んで読む方ではないので本作の仕掛けはどうなのか、犯人探しをしつつ読む楽しさは充分か、というのは判りません。まぁそういう意外性には欠けているように個人的には思うのですが。
しかしさすがにシリーズ三作目ともなると読者としても脇役と顔馴染みになりますよね、しかも彼らにもちょいとした印象的な役割が与えられていたりしてサービスして貰ったような気分です。そういう楽しさは捨てがたいですね。
もっとも僕が楽しみにしているのは、街の景色が浮世絵(色彩の鮮やかさは巴水ですが)を見るように浮かぶ描写や、食べ物についての記述です。現物を前にしたら美味しいとは限らないようなモノですら食べたくなるのだから恐ろしくも有ります。
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