
『反逆』上下2巻
講談社文庫
平成19年12月4日読了
比べても仕方の無い事かもしれませんが、吉村昭に比べると地を這うような迫力が無く、司馬遼太郎に比べると作者の顔の出し方が鬱陶しい。また構成も未整理に思え、誰のナニを書きたいのか判らず。
その命令は残虐非道で到底受け入れられる筈も無いのに何故か人を引きずり込む織田信長の魔力と、一度は惹き付けられながら否応無しに反逆せざるを得なくなる松永久秀や荒木村重、明智光秀の心理のようなものが描かれているのだろう…と期待していたのですが、全く食い足りませんでした。
このテーマと言うか素材については、もっと別の人の筆で読みたい気がしました。
【関連作品】
・合わせて読んだ同時代を描いた作品はコチラ
『花落ちる 智将・明智光秀』笹沢左保
→本能寺の変を反逆する側から描いた作品。僕としては本書の信長像に説得力を感じました。
『秀吉と武吉 目を上げれば海』城山三郎
→前掲書では背景でしかなかった毛利方の様子が描かれています。本能寺以前から関が原の合戦まで。
『信長と秀吉と家康』池波正太郎
→ちょいと古臭いですが一応タイトルの通り三人について纏めています。
『逆軍の旗』藤沢周平
→光秀を生身の人間として描き、そのアヤフヤさが非常にリアルでした。
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