
『暁の死線』Deadline At Dawn
訳:稲葉明雄
創元推理文庫
平成19年9月22日読了
主客転倒かも知れませんが、ヒッチコックの作品を読んでいるようでした(もっとも『裏窓』の原作者なのであながち全然無関係である訳ではないのですが)。
現代の感覚で、少なくとも僕の趣味で読んでしまうと味付けが大人しい…と言うか洗練され過ぎているのですが作品全体の雰囲気がシッカリしているので楽しめます。複数の筋が交錯して展開するのですが、整理されており丁寧に書き込まれているのでシンドくないですし。
作中のニューヨークはむしろ現代の東京により近く感じられるので、休日などに気軽に読むには最適の一冊かと思います。身近と言う意味で、ですけど。
蛇足。
表紙もまた素晴らしいのですが、個人的には読んでいてホッパーの“ナイトホークス”を思い出しました。作品の背景に出て来ても良いんじゃないか知らん?
PR